スカイ君にそのままリビング部屋に導かれた。
ずっと…私を少しだけ抱き寄せるくらいの距離感で
包んでくれている。
ソファに座らせれて、
ようやくスカイ君は体を少し離した。。
でも隣に座ってくれている。。。
るき君はミルクたっぷりの暖かいコーヒーが入った
マグカップを差し出してくれた。
(今日はコーラじゃないです笑)
私はそのマグカップをもらおうと手を伸ばしたが……
あまりにも自分の手が震えていて、思わず手を戻した。
そのままテーブルにマグカップを置いてくれるるき君
そう言って私の手を握りしめるスカイ君
みんな私の周りに集まって
本当に心配そうに見つめてくれてる
思わず安心感で涙が流れた。。
ふと体が包まれた。
スカイ君が優しく抱きしめてくれてた。。
しょうや君がそう言うのもわかる。
そう言うとけいご君もスカイ君の上から
抱きしめてくれて
そう言って次々と折り重なって私を包んでくれている
そばで見ていたるき君としおん君としょうや君も
最後にはこのまとまりにふっついてくれた。。。
人が増えれば増えただけ苦しさは増した、、
だけど心はその分温まった。。
しばらくそうして私は
その暖かい塊の真ん中で泣いた。。
落ち着いた頃、
蓮君と奨君が家に戻ってきた。。
2人の姿が見えて、思わず立ち上がった。
私はまた涙が溢れた。。
そういう蓮君はさっきと全く違う優しい
いつものおっとり蓮君。。
奨君も優しいいつもの奨君になって、
眉を下げて心底心配そうに私に問いかける。。
そういって少し微笑んでいたずらっぽく笑う奨君
奨君はずっと優しい表情。。
ほんの少しだけ震える私を見て
蓮君は(´・ω・`)って表情で優しく言ってくれる
私は恐る恐る震える声で2人に訪ねた。
私は呼んでないのに。。。
いつ?
私はたたみかけた。
すると…るき君が手を上げた。
あ、、、、なおとさんまで、、、、
私は思わずまた涙が流れた。、
そう言って頭をぽんぽんするしおん君
そう小さく話すしょうせい君も少し震えてる
私は思わず自分の震える手でしょうせい君の手を握った
そう眉毛を下げた笑顔で言ってくれた。
「ガチャン…」
部屋に入ってくるなりそう言うなおとさん
私は深々と頭を下げた。
そう言ってあからさまにイライラするなおとさん
散々蓮君と奨君を出せだの
私と話をさせろとわめいて
警察と会社の上層部が来ると
人が変わったようにゴマをすりつづけたそう…
本当にそういうやつだ。。。
結局出張でこちらの支店に来た時に
私の住所を勝手に調べたそうだ。。。
明日の飛行機で家に帰るそうだが、
警察側も会社側も処遇は検討中とのこと。。
でも必ず何かしら罰則は受けさせると
警察が語っていたそう。。
……こわい。。
また来るのであれば
今度こそ何をされるかわからない。。。
それが素直な今の私の気持ち
そう言って私を笑わせようとしてくれるなおとさん
私も思わずふっと笑ってしまった
私はまたも深々と頭を下げた。
そういって口々にみんないつもの調子に戻って
それを見ていると私もなんだか少し心が
ほぐれてきた。。。
みんなのわーわーする会話を微笑んで見ていられた。
そう言いながらドアから出て行くなおとさんをみんなで見送った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。