第39話

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2020/11/12 15:16


スカイ君にそのままリビング部屋に導かれた。
ずっと…私を少しだけ抱き寄せるくらいの距離感で
包んでくれている。

ソファに座らせれて、
ようやくスカイ君は体を少し離した。。
でも隣に座ってくれている。。。


るき
るき
……これ、飲んで落ち着いて下さい。。
るき君はミルクたっぷりの暖かいコーヒーが入った
マグカップを差し出してくれた。
(今日はコーラじゃないです笑)



私はそのマグカップをもらおうと手を伸ばしたが……
あまりにも自分の手が震えていて、思わず手を戻した。


そのままテーブルにマグカップを置いてくれるるき君

すかい
すかい
……大丈夫です。
…僕たちここにいます。
そう言って私の手を握りしめるスカイ君

みんな私の周りに集まって
本当に心配そうに見つめてくれてる



思わず安心感で涙が流れた。。





ふと体が包まれた。
スカイ君が優しく抱きしめてくれてた。。
しょーや
しょーや
うわっっスカイ////
しょうや君がそう言うのもわかる。
けーご
けーご
スカイだけずるい…笑
そう言うとけいご君もスカイ君の上から
抱きしめてくれて
拓実
拓実
わーーー俺もー
純喜
純喜
大丈夫っす、あなたさん!!!!
そう言って次々と折り重なって私を包んでくれている
そばで見ていたるき君としおん君としょうや君も
最後にはこのまとまりにふっついてくれた。。。

人が増えれば増えただけ苦しさは増した、、
だけど心はその分温まった。。



しばらくそうして私は
その暖かい塊の真ん中で泣いた。。

落ち着いた頃、
蓮君と奨君が家に戻ってきた。。


2人の姿が見えて、思わず立ち上がった。
あなた
…蓮君…奨君…。。。
私はまた涙が溢れた。。
れんくん
れんくん
あぁーー💦
泣いちゃったぁぁ💦
怖かったねぇーーーー💦
そういう蓮君はさっきと全く違う優しい
いつものおっとり蓮君。。
しょう君
しょう君
本当に…
僕たちが家にいて良かったです。。。
大丈夫ですか?
奨君も優しいいつもの奨君になって、
眉を下げて心底心配そうに私に問いかける。。
あなた
……うん。大丈夫。
しょう君
しょう君
はいっ大丈夫じゃない!
そういって少し微笑んでいたずらっぽく笑う奨君
しょう君
しょう君
こんな時にもまだ強がりますか?
奨君はずっと優しい表情。。
れんくん
れんくん
だめだよぉーーー、
全然大丈夫じゃないよぉ
ほんの少しだけ震える私を見て
蓮君は(´・ω・`)って表情で優しく言ってくれる
あなた
…あ、あの、、、、あの人は、、、、、?
私は恐る恐る震える声で2人に訪ねた。
しょう君
しょう君
あぁー…
今なおとさんが対応してるよ、
だから俺らは家に戻ってきた。。
警察に色々説明してくれてるよ、
あなた
え………警察?💦
私は呼んでないのに。。。
いつ?
あなた
え……いつ?
誰が呼んでくれたの……?
私はたたみかけた。


すると…るき君が手を上げた。
るき
るき
奨君にこれはまずいからって連絡するよう言われました。
しょう君
しょう君
怒鳴り声が聞こえて、問題が発生してると思ってなおとさんには連絡してたから。。
それでなおとさんもすぐ駆けつけてくれて。
あ、、、、なおとさんまで、、、、

私は思わずまた涙が流れた。、
しおん
しおん
もう泣くなってぇー…
そう言って頭をぽんぽんするしおん君
しょうせい
しょうせい
あなたさん…もうほんま大丈夫やで……
そう小さく話すしょうせい君も少し震えてる
私は思わず自分の震える手でしょうせい君の手を握った
あなた
ごめんね、怖かったよね。。
しょうせい
しょうせい
大丈夫やで、、俺も男やから。
そう眉毛を下げた笑顔で言ってくれた。


「ガチャン…」
なおとさん
あなたさん、大丈夫でしたか?
部屋に入ってくるなりそう言うなおとさん
あなた
はいっ、、
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございませんでした。
私は深々と頭を下げた。

なおとさん
頭を上げて下さい。。
でも本当にあいつ最低でした。。
そう言ってあからさまにイライラするなおとさん


散々蓮君と奨君を出せだの
私と話をさせろとわめいて
警察と会社の上層部が来ると
人が変わったようにゴマをすりつづけたそう…

本当にそういうやつだ。。。

結局出張でこちらの支店に来た時に
私の住所を勝手に調べたそうだ。。。

明日の飛行機で家に帰るそうだが、
警察側も会社側も処遇は検討中とのこと。。
でも必ず何かしら罰則は受けさせると
警察が語っていたそう。。


なおとさん
……だから今日はここに泊まって下さい。
僕からこんな提案するのもあれなんですが
あなた
え……?
なおとさん
いや、明日の便で帰るそうで
飛行機まで会社の方が最後まで見送るそうなんですが、今日はホテルに泊めさせるようで、ドアの前で会社の人が見張ってるとも考えにくいし……
拓実
拓実
え……またあなたさんの所に来るかもってことっすか?
なおとさん
まぁー…あぁいう人間はなくもないだろうな



……こわい。。
また来るのであれば
今度こそ何をされるかわからない。。。
なおとさん
だから今日はここに泊まって。。
会社の方と話したら、やつの処遇が決まるまで有給を取って良いそうだから、今日はここで一晩過ごして、明日からしばらくは家で少し休んで下さい。
あなた
………はい、、今日はここにいたい。。
それが素直な今の私の気持ち
なおとさん
ここにはこんだけ男いるんで笑
……まぁ逆に危ないですけど!笑
そう言って私を笑わせようとしてくれるなおとさん

私も思わずふっと笑ってしまった
なおとさん
でもあなたさん、
さすがに彼らもアイドルの端くれですが、
男なのでちゃんと
部屋の鍵は閉めて下さい。
一部屋開いてるので、家具もついてるし
そこで今日は寝て下さい。
あなた
あ、ありがとうございますっっ!!
私はまたも深々と頭を下げた。
拓実
拓実
いや、襲わんし…💦笑
しおん
しおん
なおとさんひどいっすわー笑
そういって口々にみんないつもの調子に戻って
それを見ていると私もなんだか少し心が
ほぐれてきた。。。

みんなのわーわーする会話を微笑んで見ていられた。




なおとさん
じゃ、俺もそろそろ帰るわ!
あなたさん、今日お疲れ様でした。
しょう君
しょう君
急なのに来てくれてありがとうございます。
あなた
あ、ほ、本当にありがとうございました。
そう言いながらドアから出て行くなおとさんをみんなで見送った。

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