第121話

119
2,793
2021/01/16 11:26


楽しい時間が過ぎると、
1人で家までとぼとぼ歩く時間が訪れた。


りかも結婚かぁーー……
みんな素敵な人と出会って、
結婚して子供が出来て………


私も子供の頃は普通にそうなれると思ってたなぁー……笑

どうして私今1人なんだろ………

家に帰っても待ってる人もいないし………


そんなこと考えていたら、
ものすごく寂しい気持ちになってきた。
1人ぼっちになった気分。








突然足に違和感を感じて、
ふと目線を下におろすと、
昨日グキった方の靴裏が剥がれて、
靴が壊れてしまっていた。





無性に自分の姿が哀れに感じてきて、
その場で立ち尽くしてしまった。

純喜
純喜
あれ、あなたーーーーー!
ふと声のする方を見ると、
遠い所に純喜がいてこちらに向かって歩いてきてた。
隣には蓮君もいる。
その時私は純喜が本物の太陽みたいに見えた。




2人は私の横まで早足で歩いてきてくれた。
れんくん
れんくん
立ち止まってどうしたん?💦
あなた
…………靴、壊れちゃった。
れんくん
れんくん
あぁーー………
本当や………💦
純喜
純喜
ってかあなた元気ないなぁ……
大丈夫かぁ…?
とか言いながら、
そのまま私に背を向け腰を落とした純喜。
あなた
……!?
純喜なにしてんの?💦
純喜
純喜
歩きにくいやろ…?💡
送ってくわ、すぐそこやし。
れんくん
れんくん
うん(´ー`)
一緒に帰ろーー♪
昨日にしても、
今日にしても、、、
どんだけみんなに甘えてるんだろ、、、

しかし私は拒むエネルギーもどこかに行ってしまい、
黙って純喜に身を任せて、
そのままふわっと純喜が立ち上がった。


気分が少し落ちていたから、
思わず純喜の肩に顔をうずめた。
奨君といい、純喜といい、
背中がお父さんみたいであったかい。

そのまま顔を上げることはなかった。
純喜
純喜
あなた、今日静かやなぁー…
寝たんか?
れんくん
れんくん
んー……どうだろ………
疲れたんじゃない?
2人の会話を黙って聞いていた。

たぶんだけど、、、
蓮君には何かしら読みとられてしまっていると思う。
トントン…と肩を叩かれて、
顔を上げると、、、
れんくん
れんくん
あなたさん……?
このまま俺の部屋寄ってく?💡
これから純喜とゲームしようと思っとったんやけど、あなたさんも来る?(´ー`)
……といつもと変わらず、
優しい蓮君がそう私に向かって問いかけてくれてる。

きっと私のこと気にかけてくれているから誘ってくれてるんだと、今まで蓮君と一緒に過ごしてきて、直感した。




でも辛い時にみんなといると、
すぐに笑顔に戻してくれるから、、、

私は静かに頷いた。
れんくん
れんくん
わーーいっ(´▽`)
俺の部屋直行ーー!!♪
純喜
純喜
っしゃーーーーー!!(`・∀・´)
って2人は走り出した。
純喜私のことおんぶしてるのに、
蓮君に負けないスピード……

私もぐわんぐわん体が揺れた……





そのまますぐに家に着いて、
蓮君の部屋に3人で直行した。




部屋に着くと蓮君のベッドの上に、
私を下ろした純喜は
純喜
純喜
終点~~♪
とか明るい笑顔を見せてくれた。

蓮君は私にペットボトルの水を渡してくれて、
私はそれを飲んで少し酔いを覚ました。
2人は何のゲームするかとか話し合っていて、
私はベッドの上で体育座りをしながら
2人のその様子を見守った。
純喜
純喜
あなたもやるー?💡
と私の方を振り返った純喜。
あなた
ううん、今日は見てる…かな。
純喜
純喜
わかったーー!!応援しとってや!
今日こそ蓮君に勝ったるわ!!(`・ω・´)
明るく私に向かって言ってくる、
何も変わらない純喜が眩しく見える。
れんくん
れんくん
純喜は……ずっと無理だよwww
2人の会話を見ていると、
心があったかくなって、
私は1人じゃないと安心させてくれた。


その後もぼーーっと私は、
2人の明るい楽しい会話を見ていた。



しばらくしてゲームが一息ついて、
蓮君は私の方へ振り返った。

あ、純喜は蓮君に負けていました。
れんくん
れんくん
………大丈夫そう?
突然聞かれた、、、

やっぱり蓮君は何か察していた。
純喜
純喜
俺も……ずっと気になっとった。
今日…少し悲しそうやで。
純喜はもじもじしながら話し出した。
純喜にもそう思わせてしまっていたんだ。

あなた
ううん、、、大丈夫。
純喜
純喜
心配かけさせんと強がったら、
しおんに怒られるで?笑
ううん、本当違うんだよ……

みんなといると大丈夫になる事が
私にはたくさんあるの。
あなた
本当に大丈夫だってば……笑
それにしてもなんでしおんに怒られんのかが謎過ぎる。笑
れんくん
れんくん
あ、笑った……ww
純喜
純喜
ほんまや………🌟
でもなんでそんな悲しそうやったん?



理由かぁー………



あなた
んーー………
内緒にしとくっ!!笑
純喜
純喜
なんやねんそれ!!!wwww
あなた
純喜には早すぎる!!ww
純喜
純喜
はぁ~?ww
早いも遅いもないやろ!!wwww
あなた
純喜にはあるの!!!ww
私はすっかり元に戻って、
純喜と小競り合いみたいになった…笑
れんくん
れんくん
………………………………
蓮君はニコニコと何も言わずに
私と純喜の会話を見つめてくれてた。
純喜
純喜
なんでやねんっ!?wwww
でもいつの間にか元気になっとるやん!ww
あなた
うん、だから大丈夫だって!!
2人といたら大丈夫になった(´▽`)
純喜
純喜
そういうこと簡単に言うなや////w
れんくん
れんくん
あっはっはっはっ…wwww
誘って良かったぁー(´ー`)ww





その後私もゲームに参加して、
純喜と2人で蓮君にボコボコにされました←

プリ小説オーディオドラマ