第132話

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2021/01/24 13:13


りかと過ごした一週間は激動の、
そして楽しい時間だったけど、
りかが去ってからは、
元々の生活が戻ったはずなのに、
質素な生活に感じてしまった。



みんなもりかを見に来たりはしたけど、
りかが去ったからいつも通り忙しいスケジュールをこなす毎日にもどっているよう。。







そんなある仕事終わりの夜、、、
私は上の公園に向かった。


ぼーーっとベンチに座りながら夜空を見上げていると
れんくん
れんくん
先約いたーー(´▽`)
って蓮君がこちらに向かってきた。

なんだかここは蓮君と私の密会場所みたい←
あなた
お疲れ様ーー
私が蓮君に声をかけると、
にっこにこの蓮君はルンルンで
れんくん
れんくん
隣良いですか??(´▽`)♪
って紳士な感じでかわいく聞いてくる。
あなた
もちろんです。(´ー`)
私がそういうと「おいしょ」って言いながら蓮君は私の横に腰掛けた。
あなた
今日もお疲れ様だね💡
れんくん
れんくん
それはあなたさんもやんww
あなた
あ、ありがと(´ー`)
蓮君とのこの時間が地味に私を癒してくれる。。。
れんくん
れんくん
今日も星きれい??(´ー`)
ってにこにこ言いながら空を見上げる蓮君、
私も一緒に上を見上げた。
あなた
うん、結構綺麗だよ(´ー`)
2人で星見るタイム。。。

蓮君は「綺麗だねぇー」とか
「あの星が一番光ってるー」とか
指差しながら楽しそうに話してくれる。
あなた
蓮君なんかあったーー?
私は思わず聞いてしまった。。

私が辛い時は星を見るって話をしてから、
蓮君も何かあった時はここに来てるみたいだし、
何かあったのかと勘ぐってしまう。。。
れんくん
れんくん
んー……なんにもないよ!!笑
ん??
じゃあなんで来たの?←
れんくん
れんくん
あなたさんに会いたかったから…かな💡
私の心の中の言葉に答えたかのように、
蓮君は満面の笑みでニコッとした。

ってか私に会いたかったって………////
蓮君がストレート過ぎる、、、、💦
あなた
会いたかったって………💦
私は思わずびっくりして聞き返してしまった。
れんくん
れんくん
うん、ここで会いたくて毎日ここに来とった(´ー`)
え、、、毎日来てたの?💦
あなた
え、、、毎日??💦
れんくん
れんくん
うん!!!
俺の気持ち伝わった??(´▽`)
あなた
気持ち伝わるって、、、💦
なんかこの雰囲気むずがゆい、、、
れんくん
れんくん
あなたさんはなんかあったん??💡
あなた
ううん、なんにも!
まぁ、りかがいなくなったから少し寂しいなぁーって感じくらいかな💡
これは正直に答えたよ。。
れんくん
れんくん
そっかぁーー……
ほんまに楽しそうやったもんね💡
あなた
うん、楽しかった(´ー`)
私はりかとの時間を思い出して
笑顔で蓮君に向かって答えてた。
ふと………蓮君の腕が私の肩に回ったようだった。
そのまま私を蓮君の方に抱き寄せられた。




なにこのシチュエーション←





あなた
れ、蓮君??💦
私は蓮君の肩にもたれるような形になっている。。
れんくん
れんくん
ごめん、嫌やった……?
この距離感のまま蓮君にそう聞かれた。。

でも不思議と嫌ではないんだよ、、、、
あなた
ううん、、不思議と嫌ではないwww
私が笑って言うと、蓮君も笑ってくれた。

そして肩にあった腕を私の頭に乗っけて
ポンポンされた。






なにこの甘い時間!!!!!





れんくん
れんくん
わーーい!!
拓実こんなことせんやろ?wwww
あなた
な、なんで拓実君が出てくるの?💦
ん??なんで拓実君??


私は思わず蓮君から体を離し蓮君に問いかけた。


すると少しふざけた感じで頬をぷくっとして
れんくん
れんくん
だって拓実とケミ出来てるやん。。(`・3・´)
あなた
ケミって??💦
れんくん
れんくん
んー………カップルみたいな?
まだ拓実って決まってないけん、俺もあなたさんにちゃんとアピールしとかんと……笑
あなた
アピールって、、、そういうの嫌だよ。
私は困り果てて本音が出た。

すると蓮君はまた私の事をゆっくり自分の肩にもたれさせて、優しく言われた。
れんくん
れんくん
あなたさんが嫌がるのわかっとるけど、
俺も男やけん、大事な人を取られたくないって思ってしまうんよ、、、
蓮君は肩にもたれかかった私の顔を覗き込んだ。


近いよ、、、、、(T∀T)





蓮君の「アピール」強過ぎん???💦





あなた
れ、蓮君、、、、近い、、、、、、💦
だ、大事な人って、、、、

もう頭がパンクするよ。。。




私蓮君のこの甘い雰囲気に飲み込まれすぎて、
自分の理性と甘い空気に酔う気持ちとが
頭の中で喧嘩して、どうにかなりそうだった。








でも蓮君は本当にずるくて、
私がこのまま蓮君ともっといたいと思ってしまうパワーを持っていた。
れんくん
れんくん
もうちょいこうしてよう?
ここ……この時間誰も来んけん。。。
俺に甘えさせて………?

「俺に甘えさせて?」その言葉が本当にずるかった。




私は体の力を抜き、蓮君の肩に体重を預けた。





蓮君もそれを感じたのか、私の肩を強く抱きしめた。





















私なにやっちゃってるんだろう、、、、、


でも蓮君の何かが私をそうさせてしまうような気がする



















れんくん
れんくん
………あなたさん。
蓮君に呼ばれた。
れんくん
れんくん
俺本当に誰にも渡せんって思っちゃったww
もうお兄さんでいれん、、、
頑張っとったけど、今やっぱり誰にも譲れんって思っちゃった。。。w
へっ???
私はそのまま蓮君の方を見た。



すると蓮君も私の目を見て
れんくん
れんくん
俺………あなたさんの事………好きや。



聞きたくない言葉が、
まさか蓮君の口から一番最初に聞いた。




れんくん
れんくん
でも勘違いせんとって!
俺はほんまにこれからも変わらんし、
JAMは裏切らんから、気持ちだけ伝えとく。
そう話す蓮君の顔は男前で、
何かをしっかり見据えていた。



蓮君は私の頬に手を伸ばし、
頬を3回優しく、愛おしそうに撫でた。


れんくん
れんくん
もう嫌がる事はせんって。


その言葉を私は信じるだけの思い出があった。



蓮君は私が嫌がることをする人ではなくて、
私のことを一番に考えてくれる人だとわかっていた。




あなた
蓮君、、、、
私はようやく口を開いた。
蓮君の優しい眼差しが私をおかしくしそう。。
あなた
また時期が来たら私も向き合うから、、
でも、、、本当にありがとう。
私はそんなありふれたことしか言えなかった。
でもそれが私の気持ちのすべてだったと思う。。。



蓮君は優しく頷き、私を抱きしめてくれた。














拓実君とはまた違う蓮君の雰囲気に、
私は思わず飲み込まれそうになっていた。





















 
蓮君の隣にいたら私は絶対に幸せになれると
心のどこかで確信している部分も私の中にあった。










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