りかと過ごした一週間は激動の、
そして楽しい時間だったけど、
りかが去ってからは、
元々の生活が戻ったはずなのに、
質素な生活に感じてしまった。
みんなもりかを見に来たりはしたけど、
りかが去ったからいつも通り忙しいスケジュールをこなす毎日にもどっているよう。。
そんなある仕事終わりの夜、、、
私は上の公園に向かった。
ぼーーっとベンチに座りながら夜空を見上げていると
って蓮君がこちらに向かってきた。
なんだかここは蓮君と私の密会場所みたい←
私が蓮君に声をかけると、
にっこにこの蓮君はルンルンで
って紳士な感じでかわいく聞いてくる。
私がそういうと「おいしょ」って言いながら蓮君は私の横に腰掛けた。
蓮君とのこの時間が地味に私を癒してくれる。。。
ってにこにこ言いながら空を見上げる蓮君、
私も一緒に上を見上げた。
2人で星見るタイム。。。
蓮君は「綺麗だねぇー」とか
「あの星が一番光ってるー」とか
指差しながら楽しそうに話してくれる。
私は思わず聞いてしまった。。
私が辛い時は星を見るって話をしてから、
蓮君も何かあった時はここに来てるみたいだし、
何かあったのかと勘ぐってしまう。。。
ん??
じゃあなんで来たの?←
私の心の中の言葉に答えたかのように、
蓮君は満面の笑みでニコッとした。
ってか私に会いたかったって………////
蓮君がストレート過ぎる、、、、💦
私は思わずびっくりして聞き返してしまった。
え、、、毎日来てたの?💦
なんかこの雰囲気むずがゆい、、、
これは正直に答えたよ。。
私はりかとの時間を思い出して
笑顔で蓮君に向かって答えてた。
ふと………蓮君の腕が私の肩に回ったようだった。
そのまま私を蓮君の方に抱き寄せられた。
なにこのシチュエーション←
私は蓮君の肩にもたれるような形になっている。。
この距離感のまま蓮君にそう聞かれた。。
でも不思議と嫌ではないんだよ、、、、
私が笑って言うと、蓮君も笑ってくれた。
そして肩にあった腕を私の頭に乗っけて
ポンポンされた。
なにこの甘い時間!!!!!
ん??なんで拓実君??
私は思わず蓮君から体を離し蓮君に問いかけた。
すると少しふざけた感じで頬をぷくっとして
私は困り果てて本音が出た。
すると蓮君はまた私の事をゆっくり自分の肩にもたれさせて、優しく言われた。
蓮君は肩にもたれかかった私の顔を覗き込んだ。
近いよ、、、、、(T∀T)
蓮君の「アピール」強過ぎん???💦
だ、大事な人って、、、、
もう頭がパンクするよ。。。
私蓮君のこの甘い雰囲気に飲み込まれすぎて、
自分の理性と甘い空気に酔う気持ちとが
頭の中で喧嘩して、どうにかなりそうだった。
でも蓮君は本当にずるくて、
私がこのまま蓮君ともっといたいと思ってしまうパワーを持っていた。
「俺に甘えさせて?」その言葉が本当にずるかった。
私は体の力を抜き、蓮君の肩に体重を預けた。
蓮君もそれを感じたのか、私の肩を強く抱きしめた。
私なにやっちゃってるんだろう、、、、、
でも蓮君の何かが私をそうさせてしまうような気がする
蓮君に呼ばれた。
へっ???
私はそのまま蓮君の方を見た。
すると蓮君も私の目を見て
聞きたくない言葉が、
まさか蓮君の口から一番最初に聞いた。
そう話す蓮君の顔は男前で、
何かをしっかり見据えていた。
蓮君は私の頬に手を伸ばし、
頬を3回優しく、愛おしそうに撫でた。
その言葉を私は信じるだけの思い出があった。
蓮君は私が嫌がることをする人ではなくて、
私のことを一番に考えてくれる人だとわかっていた。
私はようやく口を開いた。
蓮君の優しい眼差しが私をおかしくしそう。。
私はそんなありふれたことしか言えなかった。
でもそれが私の気持ちのすべてだったと思う。。。
蓮君は優しく頷き、私を抱きしめてくれた。
拓実君とはまた違う蓮君の雰囲気に、
私は思わず飲み込まれそうになっていた。
蓮君の隣にいたら私は絶対に幸せになれると
心のどこかで確信している部分も私の中にあった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!