第52話

52
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2020/11/19 14:24
あなたside

彼とはまた会うことにした。

もしも蓮君と話してたような話を彼からされたら
はっきり自分の気持ちを伝えて、
連絡も取らないことにしようと言うつもり。




(時を飛ばしまーーーす)



【決戦の日】



私は気合いを入れ直した!
出るまであと30分……なんだかさわさわする。


今日はみんなに絶賛されて
私も感動したしょせ君メイク💡

蓮君と話して自分の中で色々決めた日から、
奨君にお願いして彼らの仕事の合間に
何度かお家にお邪魔して
しょせ君にメイクレッスンをしてもらった🌟



はぁーー……………
なんか緊張してきた、、
今回はまた違う緊張感。











待ち合わせ場所に着いた。

また待ち合わせ時間に遅れてくる……変わらんなぁ。。笑


5分過ぎたくらいで、
また走ってこっちに向かってくる彼。

彼氏
ごめんー待たせた💦ハァハァ
あなた
んー…
普通自分から誘って遅れてくる?笑
私は以前のように冗談っぽく返した。
彼氏
今日は会ってくれてありがとう。。
ってかあれ?なんか雰囲気変わったね💡
しかも少し痩せた?
……でも思ったより元気そうで良かった。


本当この人よく喋るよね。。笑

あなた
うん、最近美容に目覚めて。。笑
彼氏
えーー……なんかこっちの方がいいよ💡

私は心の中でガッツポーズをした!
しょせくーーーーん!!
やったよーーーーーーーーーーー!!


これは私の最後の……何か。
逃した魚はでかかったと爪痕は残したかった。
彼氏
…あ、今日のお店は…
ここなんだけど、たどり着けるか正直
…不安です。笑
そう横でスマホを見せてくる。
あなた
……あの、ごめん、、
私も全然土地勘はありません。笑
彼氏
なんだよぉー…笑
こっち来て結構経つじゃん笑
あなた
いや、そうなんですよ笑
こんな感じで私たちは以前のように笑いあえてた。


迷いながらも無事お店に到着。


いつも本当に美味しそうな居酒屋さんチョイスするね💡

お店に入って、
いつも通りビール二つ

彼氏
ほいじゃ、久々ーー
と乾杯する彼。
本当テキトー…笑
彼氏
あ、あと…本当に会ってくれてありがとう。
急にトーンダウン。
あなた
うん、、
話したいことも気になったから。
彼氏
あぁ……
なんか一杯目から言うのもなんだけど…

……


え…ものすごい間。。。笑
彼氏
…………
もう一回考え直してもらえないかと。。
んん??
んんん??

なんかそう来るとは思ってなかった。
…薄々感じてたんだけどさ、
振ったのそっちだよね???💦笑

あなた
え……
でも別れようって言ったのは○○だよね。
彼氏
いや、、そうなんだけど、、、

でもやっぱりあなたと別れたの
間違いだったとあれから気づいて、、
あなた
…うん。
彼氏
なので……
改めて、、俺ともう一回、
付き合ってほしい。
あなた
………
やっぱりそうだよね。
○○が別れた後も連絡取ってくるの
本当に意外だったもん。


自分が振ったんだから、、
もっとさっぱりしてるかと思ってたよ、私も。
彼氏
もう別れようなんて言わないから…!
俺もあなたが遠くに離れたと思って
…………ごめん、本当に。。
俺がもう言っちゃったことだから、、
…でも伝えるだけ伝えたかった。。

なんか本当にどう話して良いかわからない様子だった。
彼も今の自分の感情に混乱してるようにも見えた。



戻れるなら戻りたいよ。。
でももう私きっと前みたいに戻れない。


戻ったとしても以前のように無邪気にいれない。
心のどこかで何かの不安がついてくると思う。


冷静でいよう。。


あなた
……戻れるなら戻りたい。

私がそう言うと少し嬉しそうな彼
あなた
……でもね、、
○○から別れようって言われた時に
私無理して思い出ともさよならした。
彼氏
………
あなた
正直……泣いたりもした。
別れること想像もしてなくて、、
自分でどう処理したらいいか
わからくてさ……
彼氏
………本当にごめん。
あなた
謝らないで💦
あなた
でもあの時……
さようならって言ったときに
私は○○と本当にさようならした。
彼氏
……やっぱり…そうだよね。。
あなた
…決めた事は最後まで貫き通す。。。

彼はそれを聞いて笑った。
彼氏
……それ本当好きだよな。。笑
でも…そう言うってわかってた。
あなた
別れる時に覚悟決めたの……
それを大事にしたいんだ。。。。
彼氏
はぁーー……そうだよなぁ。。
女々しくてごめん。。
俺情けねーなぁ。。。笑
そう言って頭をかきながら笑ってる彼


やり直したいと言った自分のことを
「女々しい」と言って笑う彼は
やっぱり…いまだに私のツボを掴む。


あなた
………私も頑固で、、ごめん。
彼氏
いや、それは初めから予想してた笑
そう言っていつもの感じに戻った彼。

今ちゃんと言わなきゃ……。
あなた
……あとね…
ん?(・ω・)という顔をして私を見る
あなた
………連絡もさ、、、
今後は……やめよう……?
彼氏
…………そのつもりだったよ。。

あ、そうなんだ。。。
彼氏
これであなたに断られたら
きっぱり俺も諦めようと思ってた。
逆に今までごめん。。
そう言ってばつが悪そうに笑った。。
私がびっくりしてることにびっくりしたのか…
彼氏
……俺、そこまで女々しくないよ笑
彼氏
はいっ!
ちゃんとあなたの連絡先消すよ!
そう言いながら私にスマホを見せながら、
私の連絡先をすべて消す彼。
あなた
じゃあ……私も。。。
私も彼と同じようにした。
彼氏
はいっ!ということで、
今日は最後に楽しく飲もう!笑
俺ららしく楽しく飲んで別れよう!笑
あなた
……wwww
なんじゃそりゃwwwww

本当におかしい人だ。。。笑
こうして笑い飛ばしてくれる彼が
本当に好きだったし、ありがたい。。



そのままあーだこーだ楽しく最後のお酒を楽しんだ。
本当に何にもない…ただの友達みたいに。
私もずっと笑いっぱなしだった。



そのままお店を出て、、
最後は握手をして、
本当の本当にさようならをした。



ひとりで歩き出すと
なぜか涙が出てきた。


なんでだろう。。


人目も恥ずかしいのに…しばらく止まらなくて、
ハンカチを握りしめて、
周りの人に悟られないよう必死だった。


……私は結局彼が好きだった。
本当に好きだった。



家の近くに着く頃にはもう涙は止まってたけど、
目も鼻もなんだか熱をおびてる感じがする。



でもなんだか今はもう胸を張って歩いていた。

れんくん
れんくん
あ、あなたさーーーん

後ろから声が聞こえる。
遠くで蓮君が大きく手を振っていて、
となりには拓実君がいた。

2人ともおっきなコンビニ袋を持っている。
どんだけ買い物したの…笑



今は前回とは違い、気持ちも少し軽い。
二人のこの姿をおもしろいと思えている。

そのまま小走りに駆け寄ってくれた。


近づくなり蓮君は
れんくん
れんくん
頑張ってきたんやねーー!(´ω`)
って私を抱きしめた。
拓実
拓実
ちょ、蓮君!💦💦
とってもびっくりしてる拓実君。

でも私の顔を見て、
もーーっとびっくりした顔をした拓実君。
拓実
拓実
ちょ💦
あなたさん、泣いてたん?💦
あなた
……え、うん。。。笑
やっぱり…バレた?笑
そう恥ずかしくて笑ったけど、
拓実君は本当に心配そうに見つめてくれてる。

蓮君ちゃんとみんなに言わないでいてくれてたんだ……




でもこれじゃ内緒にしてた意味ないけど……笑








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長くなりそうなので一旦切りますーー

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