あなたside
彼とはまた会うことにした。
もしも蓮君と話してたような話を彼からされたら
はっきり自分の気持ちを伝えて、
連絡も取らないことにしようと言うつもり。
(時を飛ばしまーーーす)
【決戦の日】
私は気合いを入れ直した!
出るまであと30分……なんだかさわさわする。
今日はみんなに絶賛されて
私も感動したしょせ君メイク💡
蓮君と話して自分の中で色々決めた日から、
奨君にお願いして彼らの仕事の合間に
何度かお家にお邪魔して
しょせ君にメイクレッスンをしてもらった🌟
はぁーー……………
なんか緊張してきた、、
今回はまた違う緊張感。
待ち合わせ場所に着いた。
また待ち合わせ時間に遅れてくる……変わらんなぁ。。笑
5分過ぎたくらいで、
また走ってこっちに向かってくる彼。
私は以前のように冗談っぽく返した。
本当この人よく喋るよね。。笑
私は心の中でガッツポーズをした!
しょせくーーーーん!!
やったよーーーーーーーーーーー!!
これは私の最後の……何か。
逃した魚はでかかったと爪痕は残したかった。
そう横でスマホを見せてくる。
こんな感じで私たちは以前のように笑いあえてた。
迷いながらも無事お店に到着。
いつも本当に美味しそうな居酒屋さんチョイスするね💡
お店に入って、
いつも通りビール二つ
と乾杯する彼。
本当テキトー…笑
急にトーンダウン。
……
え…ものすごい間。。。笑
んん??
んんん??
なんかそう来るとは思ってなかった。
…薄々感じてたんだけどさ、
振ったのそっちだよね???💦笑
やっぱりそうだよね。
○○が別れた後も連絡取ってくるの
本当に意外だったもん。
自分が振ったんだから、、
もっとさっぱりしてるかと思ってたよ、私も。
なんか本当にどう話して良いかわからない様子だった。
彼も今の自分の感情に混乱してるようにも見えた。
戻れるなら戻りたいよ。。
でももう私きっと前みたいに戻れない。
戻ったとしても以前のように無邪気にいれない。
心のどこかで何かの不安がついてくると思う。
冷静でいよう。。
私がそう言うと少し嬉しそうな彼
彼はそれを聞いて笑った。
そう言って頭をかきながら笑ってる彼
やり直したいと言った自分のことを
「女々しい」と言って笑う彼は
やっぱり…いまだに私のツボを掴む。
そう言っていつもの感じに戻った彼。
今ちゃんと言わなきゃ……。
ん?(・ω・)という顔をして私を見る
あ、そうなんだ。。。
そう言ってばつが悪そうに笑った。。
私がびっくりしてることにびっくりしたのか…
そう言いながら私にスマホを見せながら、
私の連絡先をすべて消す彼。
私も彼と同じようにした。
本当におかしい人だ。。。笑
こうして笑い飛ばしてくれる彼が
本当に好きだったし、ありがたい。。
そのままあーだこーだ楽しく最後のお酒を楽しんだ。
本当に何にもない…ただの友達みたいに。
私もずっと笑いっぱなしだった。
そのままお店を出て、、
最後は握手をして、
本当の本当にさようならをした。
ひとりで歩き出すと
なぜか涙が出てきた。
なんでだろう。。
人目も恥ずかしいのに…しばらく止まらなくて、
ハンカチを握りしめて、
周りの人に悟られないよう必死だった。
……私は結局彼が好きだった。
本当に好きだった。
家の近くに着く頃にはもう涙は止まってたけど、
目も鼻もなんだか熱をおびてる感じがする。
でもなんだか今はもう胸を張って歩いていた。
後ろから声が聞こえる。
遠くで蓮君が大きく手を振っていて、
となりには拓実君がいた。
2人ともおっきなコンビニ袋を持っている。
どんだけ買い物したの…笑
今は前回とは違い、気持ちも少し軽い。
二人のこの姿をおもしろいと思えている。
そのまま小走りに駆け寄ってくれた。
近づくなり蓮君は
って私を抱きしめた。
とってもびっくりしてる拓実君。
でも私の顔を見て、
もーーっとびっくりした顔をした拓実君。
そう恥ずかしくて笑ったけど、
拓実君は本当に心配そうに見つめてくれてる。
蓮君ちゃんとみんなに言わないでいてくれてたんだ……
でもこれじゃ内緒にしてた意味ないけど……笑
====-=====================
長くなりそうなので一旦切りますーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。