第166話

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2021/02/23 06:06



私はぽつんと1人になった自分の部屋で、
鞄に手を伸ばした。





この時間に読みかけの小説を読んでしまおうと
誰もいない部屋の中で自由気ままな格好で
小説を開いて読み始めた。


























「コンコン……」


もう話もクライマックスというところで、

誰かが扉をノックする音で現実に引き戻された。






あなた
はーーい??

結構読み進めてたみたいだし、
スカイ君がお風呂から上がって
遊びに来たのかと思ったけど、、、



扉を開けると、、、、、
しょーや
しょーや
おっす!!!!
おら木全っす!!!(*・ω・)ノ
って不思議君木全が現れた←



あなた
ん?どうしたの??💦
珍しいね…………
って私が話しかけるのも聞いているのか……
部屋に自然に入り込むしょーや……笑



マイペースという言葉が似合うこの男!!

しょーや
しょーや
いや、、、風呂に入りに来ました!💡



ん???


え、、、、、
あれ冗談じゃないの??💦

あなた
えっ!?
いや、一緒には入んないって!!💦
私はあからさまにあたふたしてしまった。

しょーや
しょーや
いや、、、それは知ってますwww
俺らの部屋向かい側の部屋じゃないっすか?だからこっち側の風呂も入りたいなぁって💡
って不思議君らしいしょーやの発言に、
なぜか心の中で「しょうがない子だなぁ」
なぁーんて気持ちが溢れた←

あなた
でも他にもこっち側の部屋たくさんあるじゃん!笑
しょーや
しょーや
いや、スタッフさん達はなんだかパタパタしてるし、奨君達は部屋いないし、拓実君は絶対部屋入れてくれないし(←?)、スカイもおらんくて、、、最後あなたさんの部屋来ました!🌟


あぁ……説明ありがとう、、、笑



あなた
え、、、、でもここで脱がれても、、、💦
私は至極全うな事を言ったつもりだったんだけど、、
しょーや
しょーや
いやいや、、、、
見てて下さい!!!!


って浴衣の胸元に手をかけたしょーやは

次の瞬間、、、、、
しょーや
しょーや
ジャン!!!!!🌟
って思いっきり浴衣かっぴろげた。


あなた
うわっ!!!💦
私は思わず手で顔を覆ったけど、、、、、
しょーや
しょーや
っぷっっはっはっはっはっwwww
しょーやの笑い声が聞こえる………
あなた
いや、、、ちょ、笑ってないで早く着て!
私は顔を背けて、
シッシッと手でしょーやに着るように言ったけど、、
しょーや
しょーや
あなたさん、、、
これ海パンっす、、、、wwwww






はっ!?













私は思わず背けてた顔を戻して、
しょーやに視線を移した。。。













そこには競技用みたいなちゃんとした海パンを履いたしょーやがどや顔で立っていた←


あなた
な、なんで海パン持ち歩いてんの??💦

まずそこよね、、、、
もう聞きたいことありすぎるけど、
まずそこよね、、、←

しょーや
しょーや
いや、、ツアー中とか暇だったり、
近くにプールあったら泳ぎたいから
日頃から遠方に行く時は持ってます!
あ、しおんも持ってますよ!←



なぁーんか2人とも不思議ちゃんだね、、、、笑


でもストレスとか溜まった時には良いらしいから←




しょーや
しょーや
んで!!!
そろそろお風呂……
頂いちゃって良いですか?🌟
ってルンルンで浴衣を脱ぎ脱ぎして、
そのまま畳みもせずに、
畳の上に投げ捨てたしょーやは
露天風呂のあるベランダに向かった。

あなた
あ!!しょーや!
タオル!!!

本当に身一つで来るもんだから、
私は慌てて自分の使ってたバスタオルを差し出した💦

しょーや
しょーや
あーー………笑
ありがとうございますw
完全に忘れてました←
あなた
う、、うん、、、、、
とりあえず私ここで本読んでるからなんかあったら声かけて💦笑



私はこの不思議な雰囲気に飲み込まれつつも、
しょーやが私の部屋の露天風呂に入ることを受け入れてしまった。。。笑


でも海パンだし、
しょーやだし、、
問題ないっしょ!!wwww








しばらくそのまま本を読み進めて、
最後まで読み終わった頃、、、、

うんともすんとも言わないベランダの方が気になり、
私はベランダへと近づいた。



あなた
しょーやーー
生きてるーーー??
しょーや
しょーや
うーーん!!!
めっちゃこっち良いっすね!!🌟
あ、あなたさんもこっち来たらどうすか?
これまた桜が綺麗っすよ!!!



え、、、、、
大丈夫だよね、、、
脱いでないよね、、、、?←



私は恐る恐る扉を開けて、
少しだけ顔を出した。。。


しょーや
しょーや
いやいや、、、ビビりすぎっす!ww
海パン履いてるって言ってるじゃないっすか!!www

風呂枠に腕を預けて「社長」みたいな風貌で
露天風呂を楽しんでいた様子のしょーやは
そう言って立ち上がると、
海パンの上にバスタオルを巻いて、
ベランダの際まで歩いていった。


しょーや
しょーや
ほら、、、そこっす!!🌟
もうこんなに咲くんすね!!!🌟
遠くを指差しながら無邪気に私の方を振り向くしょーやのなんて無邪気なことよ、、、、(T∀T)



私はさっきまでの心配事を忘れて、
しょーやの横へと歩いて行った。





あなた
わっ!!本当だ!!!!
昨日も今朝もこんな咲いてなかったよ!!


そこには何本かの桜が満開寸前まで花開いていて、
昨日入った時より
今朝入った時よりも
桜は確実に花をつけていっていた。




あなた
わぁーー本当綺麗だねぇーー🌟
隣のしょーやを見ると、
スマホを取り出しパシャパシャ桜の写真や
景色を一生懸命撮っていた。
しょーや
しょーや
後でしょーせいに見せよ♪
そう言いながら写真を撮るしょーやの横顔は
目を輝かせる少年のようにキラキラしていた。










お風呂入らせてあげた甲斐があるな………
しみじみとそう考えていたら、、、、




しょーや
しょーや
あなたさんも一緒に入りましょ!🌟
ってカメラを自撮りにして、
桜がポツポツ咲いている山をバックに
私とツーショットを撮ろうとしてるしょーや。








でもしょーやのそのはしゃぎっぷりに、
私もうれしくなって2人で渾身の変顔や
ピースを繰り広げた←





何枚か撮り、、、
ひとしきり盛り上がったところで、
しょーやが少し湯冷めしたからと、
またお風呂に戻っていった。





私も部屋の中に再び戻り、
スマホをイジったりごろごろしたり、、、

「なんともない」時間を過ごしていた。




















すると、、、、


「コンコンコンコン!!」

けたたましく鳴るノック音に飛び上がった💦




あなた
え、、、なになに、、、?



扉を開けると、、、
電話を持った拓実君が驚いた様子で立っていた。


拓実
拓実
はぁーー………あなたさん、、、、
私の姿を見て
ものっすごく安心した表情に変わった。








え、、、、、
だからなに、、、、??💦笑











あなた
ど、どしたの??💦
私はその勢いに少し圧倒されつつも
拓実君に問いかけた。
拓実
拓実
今しょーや来とるん?💦

なんで知ってるんだろ、、、、
あ、露天風呂に入ってるからわかったのかな?


それで慌てて??



あなた
う、うん、、、、
お風呂入れてって言うから💡
今ちょうどお風呂いるよ💡


まぁ確かに海パン履いてるって知らなかったら、
びっくりしちゃうかなぁーー…………


変に心配かけちゃったかな、、、💦





拓実
拓実
入っても良い??💦
純喜君ほんまうるさくて、、、💦
ってなぜかここにはいない純喜の名前が飛び出た。




??????



あなた
う、うん、、、、💦




そのまま拓実君はまっすぐ露天風呂へと向かったので、
私も後をついていった。




拓実
拓実
ちょっと!しょーや!!!
お前が純喜君にいたずらしたから、
俺に電話かかってきたやろ!!wwwww
って露天風呂の扉を開けるやいやな、
笑いながらしょーやに強めにつっこんでる。







ん???













私も露天風呂内をのぞき込んだ。




しょーや
しょーや
あぁーーー………
河野も考えましたね、、、、
すいません、拓実君💦笑
って拓実君には笑いながらペコペコしてる。


拓実君ももう慣れたもんだと言わんばかりに、
持っていた携帯をしょーやに手渡した。





するとしょーやはその携帯をぽちっと押して、
スピーカーにしはじめた。














純喜
純喜
ちょ、おい!!!!
しょーやお前何やっとんねん!!!
声デカすぎて、
スマホから若干音割れすらしてる純喜の声が
山々に響きわたりそう。。←





しょーや
しょーや
いや、、、
あなたさんの部屋の露天風呂入ってましたww



しょーやが立ち上がったから、
拓実君も「そういうことだったのか」と気付いたようで、口を押さえて大爆笑している。









話を聞けば、、、、

しょーやは私と山をバックに撮ったツーショットを
絶賛観光中の純喜に送りつけて、、、
「あなたさん💕」とだけ送った後、
純喜が電話をかけてもかけても、
全く出なくなったそう。。。



そこで考えた河野君は
隣の部屋の拓実君なら真相を追求してくれると思い
拓実君に電話をかけ、テンパってしまっていた河野君は
「あなたとしょーやが一緒に風呂に入った!」
と拓実君に伝えたそうです。








いやいや、、、、、

テンパりすぎ💦笑







拓実
拓実
俺まで心臓飛び出そうになったわ!!ww
扉開いたらキョトン顔のあなたさんがちゃんと服着とったからほんま安心したwwwww
純喜
純喜
いや、だって、、、
送られて来た写真しょーや裸やったやん!

純喜は電話でリモート参加中wwww

しょーや
しょーや
ブッブーーーー!!
正解は海パン履いてましたーーー!!ww
純喜
純喜
知らんがな、そんなん!!💦
拓実
拓実
wwwwww
あなた
wwwwww

本っ当にこの2人夫婦漫才みたい………wwww


あ、、、
でも私も心配かけちゃったし、、、
あなた
純喜ごめんね、、、、
本当にしょーやとお風呂なんて入ってないから、、でも心配させてごめん💦
あなた
あ、あと、、、拓実君も、、、
巻き込んじゃってごめんね💦
私は拓実君に向かって手を合わせて、
ごめんねポーズで謝った。

純喜
純喜
いや、、あなたはええねんけど、
しょーや!!あなたが謝ってんやぞ!
お前も………
しょーや
しょーや
あ、はいっ、すみませんでした!
でも河野が置いてくから悪いっす!w

って純喜にかぶせ気味に言ったかと思うと、
そのまま「ブチリ」と切ってしまった!



さすが木全しょーや!!!!笑





拓実
拓実
切ってるしwwwww
あなた
あぁーーぁー……
純喜飛んで帰ってくるかもよ??💦笑
私と拓実君はしょーやに言ったけど、、、
しょーや
しょーや
いや、俺を置いていった河野が悪いっす!



なんでも……しょーやがうたた寝してる間に、
みんなと一緒に行くって言ってた神社に
置いてかれちゃったんだって💦








え、、、、、
しょーやかわいいよ、君!!!

















なんだか私と拓実君はぶつくさそんな話をしてくれたしょーやにほっこりしてしまい、行き過ぎたいたずらのことなんてすっかり忘れてしまった(´ー`)←









私と拓実君はそのまま部屋に戻り、
しょーやが上がってくるまで、
純喜がどんなテンションで帰ってくるかとか話しながら、ずーーっと笑っていた。













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