拓実side
【in拓実部屋】
昨日純喜君謝るって言うてたけど、
いつ謝るんやろ…
なんかまたご飯会開くんかなぁー…
それはそれで楽しみやんなぁ…♪
あ…グラノーラないやん……
さすがに朝ご飯食べずにダンス練習はあかんか…
みんなこの時間寝てるだろうし、、
めんどいけど買いに行こ……
あ、この時間ならあなたさんと
ワンチャン会えるんちゃう????♪
ちゃちゃっと準備して、、、っと
この時間なら奨君いるかな…
やっぱりこの時間、
奨君はリビング部屋でコーヒーを飲んでた。
朝日でまぶしいさわやかな光景だ。
「がちゃん…」
え……
純喜君があなたさんを抱きしめてる……
え……それはやったらあかんやん。
振り向いた純喜君は満面の笑顔……
でも腕は離してない。。。
兄貴…なんなんすか…💦
まじこの状況意味わからんす…
純喜君の腕の中で
困り果ててる様子のあなたさん
あぁー…まじ何やってんすか、、、
こんなんまじで抜け駆けっすよ、、、、
そう俺が言うと素直に腕を離す純喜君。
あなたさんも困惑してるがほっとした様子だ…
少し困惑気味のあなたさんに声をかける
なんて言いながらあなたさんを
大腕振って見送ろうとする純喜君。。
無自覚ってすごいな…💦
そうやって自転車にまたがるあなたさん。
……
けどふと振り向いて
そんな風に満面の笑みで言われたら
ぐっと来るに決まってるじゃないですか。。
そうして颯爽と自転車は進んでいく。
そうやって平然を装ってみたけど、
心の中では相当びっくりしていた。。
純喜君はきっと純粋にああやってしてた。
でもこれまじでルール違反っすよね。
俺だってッ……
あかんな、、、
あかん、、
その日はそれからずっと全然集中出来んかった。。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。