~ゆんぎ退院の日
私はゆんぎに抱きついた。
そう言ってゆんぎは私の頭をなでなでした
ぷるぷる
ゆんぎの電話がなった。
ゆんぎは何かを話して電話をきると
それは私が前から欲しいと言ってたピアノの楽譜だった
…
私達は指切りげんまんをした。
"大好きだよ"
お互い抱き合いながら言葉を交わした。
ーーーーーー数年後ー
👨⚕️『では、また今度』
あ−あ。これも何回目だろ。
そう思って歩いていると
ど ん
誰かにぶつかる。
いつも持ち歩いていたゆんぎからもらった楽譜を落としてしまった。
??『これって…』
下を向いたまま立ち去ろうとすると
??『待って!!』
顔を上げると
そこには白衣を着たゆんぎが居た。
~屋上
それからは2人で思い出話をした。
<you>
手が動かないという環境から救ってくれたのは君だった。
病気のことなんて忘れられたんだ。
君はこんな言葉をかけてくれた。
『もう1人じゃない。俺がお前を助けるからな。』
<SG>
出会った君。
君はピアノが好きなのにピアノを弾かないんだ。
君に会うたびに、その透き通った瞳に引き込まれていった。
俺は君を助けたくてこんな言葉を口に出した
『もう1人じゃない。俺がお前を助けるからな。』
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私達は最後に言い合った
"愛してる"
って
_______ピアノを弾かない君end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。