第9話

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2021/09/23 11:17













___痛いッ…やめてッ…

























私の両親は父が社長で母が父の秘書のためいろんな所へ引っ越して仕事をしていた






















おばあちゃんもおじいちゃんもいない私は面倒を見てもらっていたのはただ1人































実の兄だ。




























5歳まではとても優しくすごく面倒を見てくれたお兄ちゃんだった




























でも、私の6歳の誕生日を境にお兄ちゃんの性格が変わったんだ






























私が誕生日の日そろそろ寝ようと思いお兄ちゃんの部屋へ向かうとお兄ちゃんは誰かと電話をしてた






























その会話の内容は聞こえなかったけど




















お兄ちゃんが喋っていく声がだんだん


絶望 怒り 悲しみ


の声になっていくのは幼いがよく感じ取れた
























そして電話の内容の最後だけきちんと聞き取れた


























『本当は帰れたはずなのに帰れなくなっちゃてごめんなさいね。あなたの面倒またよろしくね。お兄ちゃんだから頑張って』


























この声は絶対にお母さん






























その電話が原因だ































お兄ちゃんも私の世話は疲れたのだろう




















自由に遊ぶことが出来ないストレス


















毎日家事をしなければいけないストレス

















そして















私の面倒を見なければいけないストレス























そこからお兄ちゃんは私に暴力を振るようになった































もちろん私の世話はお兄ちゃんだけがやっているので周りは誰もいなかった

















助けてくれる人なんていなかった

























私はもう我慢の限界で家出をした































この判断はすごく正しかったと思う


























だって君と出逢えたから






























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