Mizuki_
はぁ……っ辛…。
朝はマシだと思ってた熱は、時間が過ぎていくと共に悪化していってた。
嶺亜がいないから助けなんて求めることできない。
……やっぱいてもらえばよかった…。
でも、いつまでも嶺亜に頼りっぱなしじゃダメだし……。
井上「ぅぅ……」
考えれば考えるほどズキズキと痛む頭。
その辛さで、いつの間にか思考回路は停止してた。
井上「…………ごはん……くすり…」
停止しているはずの思考回路も、やっぱりどこか一部は動いてるらしい。
だからそんなことを考えられるんだ。
でも、辛くて、動ける気がしなくて。
俺は電話をかけてしまった……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。