Hokuto_
松村「瑞稀!大丈夫?聞こえる?」
そう、倒れている瑞稀に呼びかけるけど返事はない。
荒い呼吸をして、全身汗でビショビショだった。
松村「寝室どこ。とりあえず運ぶ」
森本「え、えと…っ」
京本「あ、っここ!」
松村「ありがとう」
瑞稀を抱えて急いで寝室のベッドに寝かせる。
そうこうしている間に、樹が必要な物を色々持ってきてくれていた。
田中「とりあえず体拭いて。汗やばいから」
松村「うん」
田中「ジェシーそん中から瑞稀の服出して」
ジェシー「あ、うんっ」
テキパキと指示を出す樹。
そしてそれに従う俺ら。
そのおかげなのかなんなのか、さっきまで荒い呼吸をしていた瑞稀は、少しずつ落ち着いてきてた。
田中「じゃあ北斗ときょもと慎太郎は残ってて。俺ら買い物してくる。必要な物揃えとく」
松村「わかった」
田中「ん。行くぞ」
そう言って寝室を出ていく3人。
残された俺たちは、何していいのか分からなくて、ただ瑞稀の様子を見守っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。