第11話

#第17話
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2020/12/07 12:15


今日から私たちの学校では体育祭が始まる──


さかた
おはよー☆
あなた
おはよおはよ☆
センラ
なんや 2人ともテンション高いなぁ


それもそのはず。


今日は、クラス対抗 雪合戦があるのだから!!

しま
…おは…よ
うらた
まーしぃテンションひっく!
あなた
寒いの苦手だもんね
しま
あなたに温めてもらう


そう言って、志麻くんは私の手を握ってきた。

思ったより冷たい指先に驚いていると、センラがペイッと志麻くんの手を引き剥がしてしまった。

センラ
志麻くん。抜け駆けは禁止やで?
しま
良いトコだったのに



チラッと時計を見ると、とっくに8時を過ぎていた。

あなた
もう8時かぁ。え…8時っ!?
うらた
ヤバッ!! 急ぐぞ!


うらたんはサッと私の鞄を取ると、靴を履いて窓から飛び出した。

センラ
じゃ、俺はあなた持つね
あなた
…ふぇ?……えぇぇ、キャーー!!!!


センラは私をしっかり抱き抱えると、うらたんの後を追って窓から飛び下りた。

あなた
ウソ… うち6階なのに
さかた
こんくらい余裕やで!
しま
次、こっちにおいで


返事をしないうちに、志麻くんは私をセンラから奪って抱きしめた。

あなた
志麻くん!?// 私、走れるよ!!
しま
あなた、温かいし、めっちゃええ匂いする。
いいから、黙って掴まってろ


言われたとおり、ギュッと掴まっていると、志麻
くんがフッと笑った気配がした。

センラ
…んー、門 閉まってるね
さかた
間に合いそうだね!
しま
ああ、良かったな
うらた
そんじゃ、ジャーーンプッ!!!!
あなた
……ッ!!!!


私が目を瞑るのと同時に、4人は空に舞い上がった。




キーンコーンカーンコーン


あなた
…間に合った…?
さかた
うん!間に合ったよ
センラ
大分ギリギリやったけどね(笑)
うらた
先生来たから逃げるぞッ


うらたんが指差したほうを見ると、生徒指導の先生がこちらに走ってくるのが見えた。




さかた
『待って~』だってよ?待つ?
しま
待つワケないやろ
あなた
ここは逃げよっかな~
センラ
さすがあなた。速いなぁ
うらた
センラも走れ!


そうこう言いながら私たちは教室に向かった。







あとがき


鬼滅の刃 最終巻買いました!

伊黒さん×蜜璃ちゃん 最高でした~✴️

来世で幸せになれて良かった!😭


それじゃ、おつりゅう!

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