Stage1、『運命のサイコロ』
《ルール》
1、自分が出す目が偶数か奇数かを予想する
2、金の杯にサイコロを1回振る
3、出た目を見る
《クリア方法》
予想した偶数か奇数かが当たればクリア
呟きながら、サイコロを振っている。
ミサが名前を呼んでいき、どんどんサイコロを振っていかせる。
暫くして…
呼ばれるまでが長いな…
そこで俺は近くの人に声をかけてみる。
一瞬、鋭く見られた気がするがスグに笑顔に
戻るとニコニコと笑う。
そう言うと、前に走って行き見事にサイコロの目を当てクリアした。
俺は無言で前に行くと、金の杯からサイコロを取る。
目を瞑りサイコロを金の杯に向かって投げる
カランカランカランカラン……
サイコロが転がる音がして、出たのは ──
出た目は”1”。取り敢えず、Stage1はクリア
となる。
俺がクリアした後も、他の人が振る。
振って当たる人もいれば、はずれた人もいる
そして、全員が終わり……
ミサが指を鳴らすと、失格者達がいる場所の
床から透明の壁が出現し、失格者達を囲んだ
中の人は壁を必死に叩いている。何か叫んで
いるが壁のせいかここまでは聞こえない。
すると、ミサが興奮を抑えるような声で…
そう大きな声で合図した…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。