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第101話

なきむし?
1,492
2023/03/21 07:25
あたしはその瞬間、全てを理解した。
何かを察した澪が全て計画したことだということを。
(なまえ)
あなた
澪…
小瀧望
小瀧望
そのまま、静かな気まずい時間が続いた。
あたしはこの少しでも油断すれば押し潰されてしまいそうに重い空気に耐えきれず、
(なまえ)
あなた
帰るね…
そう言って、望くんが居るドアの反対側のドアから教室を出ようとした。
すると、
小瀧望
小瀧望
あなたの下の名前!
望くんがあたしの名前を呼んだ。
(なまえ)
あなた
何…?
あたしは望くんの方を向いた。
望くんは何も言わず、あたしの方へ歩いてくる。
(なまえ)
あなた
…?
望くんはあたしの腕を引っ張り、強く抱き締める。
思わず落としたバックの音が教室中に響きわたる。
(なまえ)
あなた
!?
小瀧望
小瀧望
やっと話してくれた…
え…?
どゆこと…?
小瀧望
小瀧望
あなたの下の名前の話聞かんと酷いこと言ってごめん…ほんまごめん…
(なまえ)
あなた
…あたしもごめん…
(なまえ)
あなた
望くんと口をきかなくなって、ずっとこのままなのかなとか考えてたら…気づいたら…涙が出てた。
小瀧望
小瀧望
…泣き虫やな。
(なまえ)
あなた
何それ、酷い。笑
小瀧望
小瀧望
あたし達は仲直りした。

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