第123話

嘘つきたちのダイアログ(hjyh
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2024/05/26 11:08 更新
hj side
それはもう意識的なものではなく、気づいたら起きていることだった。初めは気になって目で追う。ただ、それだけ。何かしたいそう思ったのは、綺麗な瞳を知ってしまったから。彼もよく僕を見ていた。正確には手元と行動。まあ、ほぼほぼ「仕事において」、だが。いわゆる洞察力が鋭いタイプで、よくよく人の動きを見ているなあという印象。こちらとしては大変ありがたかったし、自分も見習わなければと思い、少し彼を見てみた。手順とか、使うものとか、癖とか、あと、目元。元々わかりやすい人だけど、目元の表情でわかることが多かった。最初視線で訴えてきたとき、彼のことがわかった嬉しさ以上に向けられた視線が心地よいものだと知った。

でも今では、引火剤だ。すっかり慈愛に溢れた信頼は、僕を余すことなく焚き付けた。静かに静かに、火花を送り続ける。真昼の火花に瞳覆われて、早数年。いまだ朱だけど、いずれは赤に。ならないかね。

yh「…… 」

hj「……」

yh「……機材設定しますか? ゲーム実況とる時間すよね 」

hj「はい、お願い………あっ、違った。今日は違います。違うことです 」

yh「違うこと……ああ…… 」

hj「お願いというか、要望……になるんすかね 」

yh「……内容はなんですか 」

hj「僕が今何考えてるか当てられますか? 」

yh「え、うーん……。今回のゲーム叫ぶから喉痛くなりそうとか…… 」

hj「ハズレです。本当の答えは言わないんですね 」

yh「言ったら……全部受け入れなきゃいけなそうなんで、これくらいで勘弁してください 」

hj「ようへいくんにそう言われたら、やめざる得ないすね。それじゃ今日はこれでやめます 」

yh「……『今日は』やめとくんですね 」

hj「まだまだ回答してほしいですからね 」

yh「……はじめくんが自分の上司で良かったです。本当に 」

hj「それは俺のセリフですよ。ようへいくん 」

yh side
口は嘘吐き、瞳で回答。人のことを解凍なんぞ、わかろうなんぞ、傲慢だと知っていながら、火花にとかされる。自覚よしばらくは、この茶番に付き合っておくれ。そのうち気づかせるから。



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