第114話

次は肺で踊りましょう(hjyh
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2023/11/05 15:00


hj「もう一本おタバコは吸われますか? 」


yh「……びっくりした。あ、ありがとうございます…… 」


hj「いえいえ 」


yh「あれ、はじめくん……タバコ吸わないっすよね? 」


hj「吸わないですね。どうも煙と匂いがダメみたいで…… 」


yh「それじゃあ、どうして……。あっ、動画に使うとか‥‥ 」


hj「えっと、プレゼント……です。それ、一箱あげます。コンビニ行ったら、良さげなフレーバーあったんで、最近はようへいくん吸ってたなって思ったから 」


yh「おお……。え、嬉しいです。ありがとうございます……。早速吸ってみてもいいですか? 」


hj「どうぞどうぞ、吸ってみてください 」


hj side
カートリッジにたばこをつける。加熱が始まってたじわじわと煙の蕾ができていく。吸って煙に巻かれるようへいくん。香りが口内に喉に、肺にばら撒かれて、花、咲いてくれればいいと。覚えてくれたらいいなと。自分の選んだもので着飾りたいとか、みてほしいとか、傲慢がすぎるかな。どこまでも勝手、それでも満たしたくて、時々虚ろな顔する君へ、きみの深層へ、触れたくて、それさえも自分に向けたくて。渡したんだ。焚き付けたのは俺だから、食べきれなかったら貰うよ。全部、全部、出来た毒も、濁った涙も飲み込んで、似合う花また置いとくから。だから同じ煙の中にいさせてください。

yh「これ、美味しく感じます。うまい……」


hj「でしょでしょ? ……って言っても俺吸ったことないから味わかんないっすけど笑 」


yh「ふは、確かに笑。でも、目利きには間違いないすね。はじめくん 」


hj「そうですかね、て、照れるなあ……」


yh「でも、そうじゃなくても……僕は、とっくにあなたで満ち足りてるのに 」


hj「えっ、あっ、そうなんですね……// えっ、いわゆる……成就した? お互い好き? 」


yh「そういうことになるん……ですかね。うん、恋愛的な意味で、です 」


hj「俺も、はい。あの、いつから、好きだったんすか…… 」


yh「出会って1年ぐらいですかね。そこからです。はじめくんは? 」


hj「結構……最近、ここ半年ぐらい前からです……。俺、全然気づかなかったのに、まさか一回で見透かされるとは…… 」


yh「新しいフレーバー手にしたときから、なんとなく……。それで、ちょっと聞いてみたらほんとだったので…… 」


hj「なるほどね……。俺わかりやすすぎませんか…… 」


yh「ふふ、今日は特別わかりやすかったです。……タバコ吸ってて、初めて良かったって思いました 」


hj「次からは吸いますから…… 」


yh「はい……。でも、無理はしないでくださいね 」

yh side
砂時計、落ちる速度揃えて、寄り添い合って。たまにタバコに妬いてくれたら、吸って吐いて、落としてくださいね。肺の底まで。







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