第25話

桃赤
3,578
2020/08/12 23:51
ルゥト
ん〜…一旦休憩!
今日は朝から、りいぬとのコラボの歌のレコーディングをしている。
難しい曲で、中々上手くいかない。
サトミ
ふ〜…
るぅととなーくんは、困ったように顔をしかめている。
ルゥト
中々上手くいきませんね。
ナナモリ。
そうだね〜…、あ、さとみくん。控え室でりいぬくん寝てるから、静かにね。
サトミ
あっ、はい。























控え室の扉を開けると、ソファーに寝ているりいぬがいた。
規則正しい寝息をたてるりいぬは、どこからどう見てもやはりかわいい。
サトミ
遊び心で、りいぬの頬に触れると、んん、なんて甘い声を出す。

今回のレコーディングは、歌が得意なりいぬでさえ、上手くいかないようだ。
流石に限界だと感じたのか、真っ赤の顔をして、「ちょっと、休んでもいい?」と言っていた。
るぅとも控え室にりいぬを連れて行って、中々寝ようとしないりいぬを、寝かしつけているのも見た。
サトミ
…こいつ、ちゃんと食ってんのかな
りいぬの細い手足は、俺の心を不安にさせる。
おまけに、目の下の隈。中々作業が終わらなかったんだろう。
サトミ
心配させんなよ〜…、犬のくせに。
頬をつんつんとつついても、りいぬは起きない。
よほど疲れているんだろう。
サトミ
…はぁ〜…、頑張りますか!
俺はそっとりいぬの頬にキスをし、控え室を出た。













































いま…キスされた!?////
えぇっと、状況を整理しよう。
レコーディングが上手くいかなくて、控え室で寝ていたら、さとみくんが来て…、狸寝入りをしていたら、キスされ…た…、
リイヌ
意味、わかんない…///
俺はさとみくんのことが好きだ、勿論、恋愛対象として
けど、同性だし、両想いなんて、ないんだろうなぁとか思ってた。
……のに、キスしたってことは……そういうことなの?
リイヌ
……違う、かなぁ…
俺は頬に触れた。
好きじゃない相手に…あんなことしないよね。
リイヌ
…嬉しい……///
これが本音、
リイヌ
…。
聞こう、レコーディングの前に、「俺の事好きなの?」って、好きって言ったら、俺も言おう。好きじゃないって言われたら、誤魔化しちゃえばいい。
リイヌ
……よし
俺は深呼吸をして、さとみくんの元へ歩き出した。
2人がくっつくまで、あと1分__✨

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