第30話

jaehyun × winwin
12,461
2023/05/22 19:06

r18
長らくお待たせしていたリクエストです!!


このケミのいいところ〜サンッハイ!!


o,+:。☆.*・どっちも180cmの立派なオスo,+:。☆.*・






━━━━━━━━━━━━━━━







綺麗な澄ました顔が、崩れるのが可愛い。


意地悪を言うと、困るのが可愛い。


いじめると、恥ずかしそうにするのが可愛い。


怒るのも可愛い。


全部全部可愛いから


もっと、見たくなるんだよ。




*
*
*
*






「、ッん、ぅ…」


閉め切った部屋に響く、小さな声と唾液の混じり合う音。疎らな足音と共に、ベッドの方へと傾いていく二人の影は隙間なく重なっている。腰に腕を回して逃げないように引き寄せ、唇を重ねたまま絡み合う足をそのままにベッドの真横へ。小さな頭をくしゃりと撫でる大きな手は、指で頬を撫で、耳を触り、やがてまた腰に置かれた。

ゆっくりと唇を離すと、銀の糸を引いてぷつりと途絶える。少し乱れた息を整え、上がる息を飲み。そうこうしているうちに、急かすようにベッドへと共に倒れ込んだ。


「っジェヒョナ…」

「なあに」

「本当に一回だけだから」

「分かってるよ」


ジェヒョンは適当に返事を返しながら、自分の下にいるウィンウィンへとまた口付けをした。押し倒したまま、脚の間に膝を置いて両手を掴んで身動きを取りにくくすれば、彼は動きを制限されてどんどんもどかしくなる。与えられる快感を逃がす動きを封じれば、あっという間に出来上がる。
くちゅ、と溢れる唾液が口の端から垂れてもそのまま、舌を絡ませて唇を貪っていく。息が苦しいのか、やめて欲しがるのも無視した。


「ッん゛、ぅッん…!」

「ん〜……?」


両手を封じているから身体を押し返すことも出来ないし、脚で蹴られようにも長いキスで奪われた力じゃ筋力の勝る大柄なジェヒョンを蹴飛ばすなんてのは不可能だ。ジェヒョンはウィンウィンが離して欲しがる声を無視して堪能した。中国の仕事ばかり舞い込んで韓国に滞在する時間が少ないから、こうやって二人きりで体を重ね合う機会も微塵程度しかない。二十代を過ぎたとはいえまだ若い男、性欲は有り余っている。


「ッ、ぅ……ん゛、!」

「あっ」

「は、っ…〜、ッくるしい、って、ば…!」


無理矢理顔を逸らして口付けから逃れたウィンウィンは、息を荒くしながら眉を寄せてそう言った。ご立腹なのだろうが、ジェヒョンは反省することなくウィンウィンの唇一直線に目線を送っている。てらてら光るぽってりした唇とか、服の下に隠れる素肌を想像して、少し口角を上げた。
そして、嫌がっていた割には硬くなりつつある彼の股の間。ほんの少し張り詰めているらしく、ごり、と膝に当たった。嫌よ嫌よも好きのうちだ。


「勃ってるけど」

「だって、ジェヒョナが、膝でこうやってするから…」

「当ててないけどなぁ」


ジェヒョンは笑いながら、ウィンウィンの履くズボンに手を差し込んで下着ごと脱がそうとした。何でも恥ずかしがるくせに、服を脱がすときは素直に腰を浮かして脱ぎやすくしてくるのが堪らなく可愛い。彼が腰を浮かす間にズボンを脱がしながら、彼の首元に顔を埋めて上体を引っ付けた。


「ん、っ…ぁ、当たってる、」

「当ててる」


耳元でそう言い、赤くなった耳を軽く噛んだ。
さり、と髪の毛が混じる。小さく吸って吐かれる彼の呼吸音を聞いて、匂いを嗅いで、徐々に膨らむ欲をどんどん育て上げていきながら。白シャツの下に手を入れて胸元を撫でながら、ジェヒョンは布越しから腰を揺らして股間を押し当てた。右肘をウィンウィンの顔横に置き、左手で彼の下腹部を撫で、決してその下にある熱を持った快感の元は触らずに焦らすように、胸の突起やら尾骶骨を指で触った。そうすれば彼は分かりやすくもどかしそうな顔をして、口寂しそうに唇を触って、どんどん我慢出来なくなってくる。


「っ、ジェヒョナ…」

「ん〜?」

「そこ、じゃなくて、もっと…」

「なに?」


ジェヒョンは口元に笑みを浮かべたまま、彼が触って欲しい所には手を伸ばさなかった。彼の言うことは聞かずに、片手で引き出しからゴムとローションを取り出して枕元に置いた。使いかけのコンドームの箱を開けて中身の数を確認すれば、その手を流れるように自分のズボンへと伸ばし、片手でベルトを外して前を開けた。そしてウィンウィンの手を取り、布越しに硬く勃つ肉棒に手のひらを当てさせ。


「自分で触って」

「っ…」

「俺のと重ねて扱くの、好きじゃなかった?」


ウィンウィンも、我慢の限界だ。
これまでに何回もしてるのに、まるで処女みたいな手つきで下着を捲って肉棒を取り出すのが、毎度大きさに喉を鳴らすのが堪らない。
骨ばった綺麗な指で自分の肉棒と重ねて、ゆっくりと扱き始める。初心な反応ばかり見せるくせに快感には従順で、とろ、と溢れる我慢汁を指で掬って潤滑剤にする手つきは生々しい。どうすれば気持ち良くなるかを知っている動きだ。


「ッん、…ふぅ、…っ」

「もっと激しく出来るでしょ」

「ま、っ…まって、」

「ほら」

「ぁ゛、!」


彼の手に手を重ね、亀頭をぐりっと指圧して爪で引っ掻いた。重ねた手をそのままに上下に早く扱けば、ちゅこ、じゅこ、とどんどん水音が増して聞こえ始める。自然と足が縮こまって開くような形になって、それでも与えられる快感のせいで、恥ずかしい体勢になってることすらもう頭にない。目を瞑って快感に耐え、はあ、と高い声混じりに息を吐く姿は欲を掻き立ててくる。


「ん、゛っぅ…〜、ッふー…」

「前だけじゃ物足りないな?」


さっきからもどかしそうに、後孔がひくついてる。
ジェヒョンはウィンウィンに手を動かさせたままにさせると、枕元に置いてあるローションを取って手の上へ広げた。十分過ぎるくらいの量が一番いい。音といい、滑り具合といい、全てが興奮の材料になる。
手の上から落ちるくらいの量を、ウィンウィンの太腿を掴んで足を広げさせて後孔へ垂らした。まだ十分に温まりきっていないローションも、どうせナカの熱さでどうにかなる。


「手、止めちゃ駄目」

「っ、なんで…」

「なんでも」


ここで気持ち良くしておかないと、彼を抱き潰しても気が済まないかもしれない。気絶しても気付かないで抱いているかもしれないし。けれどこんな理由を言ってしまえば彼は尻尾を巻いて逃げるし、蹴るし、殴るし、威嚇してくるから言わないが。

くちゅ、と二本の指を後孔にゆっくり忍ばせると、思った以上の柔らかさには口角を上げて指を動かす速度を容赦なく早くした。ぐちゅぐちゅ、と音をわざと鳴らすように。


「ッぅ゛、んぁ、…!」

「一人でしてた?」

「っだったら、なに…っ」

「いや?可愛いなあって」


本当に可愛い。
こんな純粋そうな顔をしておいて、前じゃなくて後ろを弄って自慰をするなんて誰が想像出来るだろうか。彼を可愛がるメンバーも、ファンも、誰も、想像したとしてもこんな蕩けた顔は見られない。背徳感、優越感。


「あ゛〜…」


色々我慢出来そうにない。
ジェヒョンは後孔に入れた指を三本に増やすと、軽く力を入れて一気に上へと指を動かした。止めようとする手も弱々しい、中を掻き立てて前立腺を指で押し上げ、ぐちゅぐちゅと絶え間ない音を立てれば、彼は足の先に力を入れて、ベッドシーツを握ってどうにか快感に抗おうとするのだ。それが堪らなく、可愛い。


「ッん゛、〜〜、ッぅ…!」

「かわいい…」


こんなに音を立てて、上擦った声を出して。
目にかかった前髪を指で避け、そのまま小さい顔に手を当てて口付けをした。喘ぎ声がくぐもって、やがては口付けに集中して少し大人しくなった。泣いたあとの赤ん坊みたいに小さな声を漏らして、言われたように前を扱く手を止めないで。腹の上に溜まった我慢汁に白い液が混じっているのを見て、どうしてもぞわりと興奮が掻き立って、肌がぶわりと栗立つのを感じる。
どく、と自身の肉棒が中に入りたがって痙攣するのも、血管がはち切れそうになって、大きさを増して、早く彼を暴きたいと涎を垂らして。


「っ、…ウィンウィン、もう挿れていい?」

「まっ、ぁ…ゆっくり、」


既に後孔へあてがった先は、中に入ろうとして必死だ。一気に腰が進まないように下唇を噛んで、ウィンウィンの頭を抱き寄せながらそっと半分までゆっくりと飲み込ませた。焦らすように小刻みに腰を動かして中を割り裂いて、残りの半分を一気に突き上げるように腰を押し付けた。ばちゅ、と音がして、同時に彼の詰まったような声が微かに聞こえた。


「ん、゛ぅあ゛、っ… !!」

「はー…」


奥まで一気に押し上げた肉棒は、前立腺を擦り、危うく最奥まで届く直前だった。しかし指とは比べ物にならぬ質量が腹の中を埋め尽くせば快感もたまったものではない。息苦しさと快感と、色々な感覚が身体中を巡って目の前がちかちかする。
ウィンウィンはジェヒョンにしがみつくように腕を回し、奥を突かれ、引き抜かれを繰り返す度に声を漏らした。大量に後孔へ塗りたくったローションがぐちゃ、ぬちゃ、と伸びて音を立てる。


「は、ぁ゛っんぁ、゛…!ぁ、…!!」


ぶちゅ、ぐちゅ、と一回一回彼の前立腺を押し潰すように腰を動かし、ゆっくりとした一定の速度で腰を揺らしていたかと思えば不意に早く突き上げて。
寂しくて一人でするより、二人でする方が余っ程気持ちいいってことを身体に叩き込みたい。奥に出して、自分だけを求めて欲しい。孕むかもって不安になるくらい犯してやりたい。人より快楽に弱いこの身体を、ずっとずっと抱き潰しておいてやりたい。


「ッぅ゛、ん゛ッぁ、あ゛…ッんぁ、゛やめ、ッ、とめ、」

「嫌?」

「いや、いや゛、じゃ、な、ッん゛…!」

「じゃあ止めない」


ベッドが、二人分の体重を支えて軋む。
ジェヒョンはウィンウィンの片足を掴んだまま腰をぶつけると、彼の身体が柔らかいのをいい事にそのままぐいっと体を前に倒して口付けをした。
ばちゅ、ごりゅ、と、肉棒が前立腺を擦るたび、ウィンウィンは身体を跳ねて反応を見せた。苦しそうに張り詰めた彼の肉棒を少し触ってやるだけで、目に涙を浮かべて声を漏らすのだ。

ちゅぱ、と口を離せば、唾液が糸を引いた。
しかしそんな事も構わず、ジェヒョンは彼を持ち上げてベッドの真ん中へ移動し。肉棒が繋がったまま、ジェヒョンは寝転び、自分の上を跨らせるようにウィンウィンを下ろした。所詮騎乗位の形だ。


「っ…なに…、」

「動いて」

「んぇ、」

「自分で。動いて、出来るでしょ、一人でシてたときみたいに俺にも見せて?」


ウィンウィンは熱に浮かされた顔のまま、ジェヒョンの言葉には恥ずかしさが勝るのか足を震わせたまま動かない。


「ジェ、ジェヒョナ、…」

「自分で動けない?」

「っ…ぅ、でも、…」

「ならもう終わる?」


ジェヒョンは、目を細めてそう問いかけた。
「へ、」と小さく呟きながら何かを言おうとするウィンウィンの腰に手を当てながら、いつもの声色で問いかける。自分は決して冗談で言ってるわけではないのだと、知らせるように。


「ウィンウィンが嫌なら終わろう」

「、ッま、…まって、」

「終わろうか」

「やだ、」


そっと上体を起こした拍子に、ウィンウィンはそう言って両腕を首に回して抱きついてきた。すり、と頭を擦り寄せながら。


「まだ、…まだ、したい、…する、っおわりたくない、…」


ジェヒョン。計画通り。
抱きつくウィンウィンの頭を軽く撫でると、耳元で優しく問いかける。いじめるだけ、彼は本音を吐くし言うことを聞く。どんな恥ずかしい事も。彼はそうさせられることで、気持ちよさを覚えてるのを知っている。
ジェヒョンはウィンウィンの腕を解かせて手を握ると、寝転びつつ目で“動いて”と命じるように言った。

下から見る絶景。


「ッ…ふ、…」


ゆっくり腰を上げ、下ろす。
くちゃ、と伸びるのはローションか体液か、もう混じって分からなくなっている。
彼の顔を隠すものが何も無くなって、素直に快楽に溺れる表情をまじまじと見つめた。動くたびに彼の肉棒がぺち、と当たって、先端で溢れていた我慢汁がジェヒョンの腹にまで飛んだ。


「っん゛、ッぅ、…っん゛、ぁ…!」

「上手」


ジェヒョンはウィンウィンの腰を掴むと、一気に下から突き上げた。そのまま何度も腰を突き上げると、体位も相まってか奥に当たる感覚。ごちゅ、ぐちゅ、と腹の奥へ当てるように腰を押し付けると、彼は泣きそうな顔で“やだ、”と。


「ッん゛ぁ、とめ、ッん゛ぁ、…!」


最早ジェヒョンにその声は届いていない。
目を細めながら下唇を噛んで、目の前の後孔を暴くのに夢中だ。どんどん腰を突き上げる速度が早まって、ウィンウィンが無意識に逃げようと腰を上げたところでジェヒョンは身体を起こした。ウィンウィンの胴体を捕まえると、彼の体をうつ伏せにして乗っかかり。


「ん゛ぅ、…!!」


人と人とのセックスと言うより、獣に食われる小動物のような。繁殖期に入った雄の獣が、雌に無理矢理乗って種を植え付けるような、そんな光景に似ている。

ジェヒョンは、ウィンウィンの顔を掴んで無理矢理自分の方を向かせて唇を重ねた。絶え間なく動かされる腰、肉棒は何度も擦り体液を泡立たせ、後孔から聞こえる音は様々だ。ごり、と前立腺を擦る音や、ぶちゅ、とローションが潰れる音、じゅる、と抜き出される度に聞こえる変な音。


「ら、゛め、ッ…ぁ、゛!いく、ッいぐ、…っん゛、!」

「まだ」

「むり、ッん゛、!む、゛り、…!」


ベッドの柵を掴んで逃げようとする体を捕まえて、止めてくれぬ腰にウィンウィンは必死に耐えた。一回が長すぎる、絶頂までどれだけ時間がいるんだ。
けれどウィンウィンも限界だ。既にどろりと溢れている白濁液はベッドシーツに広がり、透明な液体さえぽたぽたと滴り落ちている。


「っだ、ッめ、…ッんぃ゛ぐ、ッいく、…いくッ、ん゛…!」


栓を抜いたように溢れたのは、潮だ。
奥を突かれる度にぷしゃ、と溢れて止まらない。
どうにか止めようと手のひらで肉棒を押えても、指の隙間から溢れてしまって隠しようもなかった。


「は、ぁ゛、ッ…ぁ、あ゛、ッも、…っ、むり、…」

「ん…」


ベッドに倒れ込む身体を無理矢理起こし、ジェヒョンは膝立ちのまま腰をぶつけた。胴体を片手で、腰を片手で掴み、絶頂感に任せて。


「ッぅ、…っんぅ、…ふ、」

「は、ッ……」


どく、と奥に、腰を押し付けて吐き出した。
吐き出す度に腰を揺らされるのが妙に気持ちよくて、ウィンウィンは喉から抜けるような声を漏らした。


「ん、…ッは、…ぁ、っ…」


ずるりと引き抜けば、ボタボタ、とすぐに白濁液が垂れて出てきた。

お互いに膝立ちのまま、ジェヒョンはウィンウィンを抱く腕を離さない。余韻に浸るように熱の篭った吐息を零し、乱れた息が収まるまで、ベッドに倒れ…


「痛っ」


とはいかなかった。
ウィンウィンはジェヒョンの腹を肘で突き、その隙に腕から抜け出した。かと思えば枕を投げ、怒ったような顔で見つめてくる。



「死ぬかと、思った…!」

「ごめん、でも可愛かっ…」

「うるさい!!やめろって、言ったのに、馬鹿!!」



散々な言われよう。

けれどジェヒョンは笑いながら枕を置いて、ウィンウィンの腰を掴んで引き寄せると軽く髪に口付けをした。
どうにか機嫌を直してもらおうとするが、多分もう手遅れだ。




「気持ちよくなかった?」



「知らない!」



「でも一人でしてたって…」



「っ言うな!!!!!」






これは、ジェヒョンが悪い。






「ウィンウィン」




「なに?」




「まだしたいって言ったのはそっち…」






二度目の枕が、飛んだ。

プリ小説オーディオドラマ