俺は職員室の机を思い切りバンと叩く
目の前には少し悩んでる...ような
そんな感じのオーラを出しているような...白井美香先生
白井先生は、いつも骸骨の仮面をつけている
話そうと思えば話せるが、声が籠ってしまうため、念で会話するしか方法がないのだ
そんな事急に言われたって無理だ...
俺には、ちゃんと好きな人がいるんだから...
口ごもる私に先生はパンと両手を叩いてこう提案した
まあ、まずは相手の顔を知らないと...突然顔も見た事もない人と結婚させられるのは癪だからな
俺は先生に写真を出してもらいながらその人達の顔を観察していった
1万9999枚目...
もう写真も見たくない...
適当に決めてしまおう...そう思ったがそれで俺の人生を壊しかねない...
そして、2万枚目の写真が出た時、見覚えのある顔が出てきた
俺はその人の写真を指差し、その人に決めた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!