どうしてこんなことになっちゃったんだよぉ…(´;δ;`)ううう
ちなみにこれは先輩が起きるほんの数秒前に遡る…
数秒前
こんなに先輩が寝てるとは
もう私から見たら清々しい気持ちだ
あと少しで購買が始まる…
私はベッドに横たわる先輩の髪を優しく撫でたあと購買に向かおうと席を立った…が
腕をガシッと、思い切り誰かに掴まれた
といってもここには私と先輩の二人しかいない
保健の先生は来た時からいなかったので、勝手に使わせてもらっている
後ろから先輩の声が聞こえた
いや、でも何かがおかしい…
私が知ってる先輩は、こんな怖いオーラは出していない!
私は思わず振り向いた
そこにはオレンジ色の髪をオールバックにした目つきの悪い青年がベッドの上にいた
ん?いきなり何を言ってるんだ?このオレンジ色は…
ていうか、先輩はどこに言った…?さっきまでここに寝てたはずなのに…
振り向くとオレンジ髪の男子がいるし…
まさか…
私がそう聞くと、オレンジ(勝手に呼んでる)はいきなり大声で笑いだした
私は少し怒った顔をしながらオレンジに叫んだ
オレンジはまだ笑いを堪えてるような、ヘラヘラしたような顔をしながら話し始めた
怖い…怖い…!怖くて足が震えて…
動けない…
あの怖さはまるで…獅子…
百獣の王と呼ばれている…あのネコ科の大型動物みたいだ…
座り込んでしまった私目掛けて拳が飛んでくる
やられるっ!
私が覚悟を決めて目をつぶった時、ピタッと私の目の前でその拳が止まった
そういうと…オレンジはベッドから降りると、スタスタと歩いて去っていった
慌てて私もついて行く
一個下って、私と同い年…
ていうか…い、犬っころ…?もしかして…それって
私がそう聞くと、オレンジはにやりと意地悪そうな笑みを浮かべて
「お前は犬だろ…その真っ白な三角の耳とフサフサのシッポがあれば大体の動物は犬一択なんだよ…」と、そう言った
私がそう叫ぶと
私は固唾を飲み込みながら、オレンジがどんな言葉を口にするのか待った…
なんかはぐらかされた気分になって私は少しションボリした
後日談
この後焼きそばパンを買って半分こしてもらいました
そして、教室に戻ったあと…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!