第4話

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2021/02/25 09:59
貴方side
重岡大毅
重岡大毅
着いた〜!!
あ、ほらおるやん!!
流星〜!!!
ぶわーと走って行ったしげ先輩。

連れてこられたのは学校からさほど遠くない
少し大きい公園。
神山智洋
神山智洋
あなた?
帰りたかったら帰ってええからな?
鍵持っとくか?
あなた

…ううん。
皆といたい。

神山智洋
神山智洋
分かった。
帰りたくなったら言ってな?
俺も抜けるから笑
あなた

ありがとう。

智にぃと一緒にしげ先輩の後を追えば
小さなベンチに大きな男性がギュウギュウに座って
いた。
藤井流星
藤井流星
……うわ、しげやん。
重岡大毅
重岡大毅
うわってなんや!!うわって!!!笑笑
濵田崇裕
濵田崇裕
いいぞ!流星!
もっと言え〜!笑笑
桐山照史
桐山照史
いけいけー!!笑笑
重岡大毅
重岡大毅
うわぁーー!!!
そんなこと言ってええんやなー!
こうなったら〜おりゃりゃりゃ!!!
藤井流星
藤井流星
うわぁ!!!
お前マジでやめろ!!
砂場の砂を3人にかけるしげ先輩。
のんちゃんも口を開けてポカーン状態。
智にぃは小さなため息ついて頭を抱えていた。
神山智洋
神山智洋
程々にな〜?
濵田崇裕
濵田崇裕
止めてや!神ちゃん!!
神山智洋
神山智洋
止めへんよ。笑
気ぃつけてな〜!
…あなた座ってええよ。
走り待っているうちに空いたベンチに
智にぃとのんちゃんと一緒に座る。
小瀧望
小瀧望
……なんか、めっちゃ疲れた〜。笑
神山智洋
神山智洋
…せや、先生誰やったん?
小瀧望
小瀧望
中間淳太。
神山智洋
神山智洋
…………お疲れ。
あなた

…ねぇ、智にぃ先生と仲良い?

神山智洋
神山智洋
いや、そこまでではないけど
なんで?
あなた

…帰りにね?
お前、2年にお兄ちゃん居るやろって
言われてさ?

神山智洋
神山智洋
……あぁ〜笑笑
よく目に付けられてたからな笑笑
小瀧望
小瀧望
ほら見ぃ!!
絶対なんかしてたんやって!!
あなた

智にぃはそんなことしない!!

神山智洋
神山智洋
笑笑笑笑
智にぃは何も教えてくれなかったけど
でもきっと悪いことではなさそう。
小瀧望
小瀧望
……しげいつまでやってんねん。
視線をずらせばずっと砂の掛け合いをしている
先輩たち。
神山智洋
神山智洋
…ほんま、懲りひんな笑
アイツらみたいな先輩真似したら
あかんで?
あなた

……うん。

はしゃいでいかにも「青春」らしいことをしている
先輩たち。
確かにちょっとやりすぎな部分もあるけれど
それでもどこか羨ましかった。

そんな時
猫
…ニャー ニャー
気付けば足元に小さな子猫が鳴いていた。
あなた

…可愛い〜!笑

動物好きの私は直ぐに抱っこして膝の上に置けば
落ち着いたのか猫も楽な姿勢を取った。
横に座っていたのんちゃんも智にぃも
優しく猫を撫でていた。
神山智洋
神山智洋
…あなたやっぱ、すげぇわ。
あなた

…え?なんで?

神山智洋
神山智洋
この猫、しげ以外懐かへんねん笑
あなた

…え、智にぃもダメだったの?

神山智洋
神山智洋
あかんかってん。笑笑
めっちゃ警戒されたわ笑
初めて触ったわ笑笑
動物好きの智にぃでも触れないほどやから
きっとすごいことなんだろう。
今私が触れていることに。
重岡大毅
重岡大毅
……あ〜!!大ちゃんやん!!
大ちゃん〜〜!!!
砂遊びに夢中になってたしげ先輩が
私たちのところに全力疾走で戻ってきて
私の膝の上にいた猫を抱き上げて抱っこした。

どうやら「大ちゃん」って言うらしい。
小瀧望
小瀧望
……名前のセンス、やばいやろ。
重岡大毅
重岡大毅
ええやん!!!
大ちゃん!!かわええやん!!
なぁ〜?笑
猫
…ニャー
猫も大ちゃんっていう名前を気に入ってるのか
それともしげ先輩が好きなのか
すぐに返事をした大ちゃん。


その後しげ先輩はずっと大ちゃんを抱っこしたまま
私とのんちゃんにバンド仲間を紹介してくれて
そのまま私たちは帰って解散となった。


























今思えば、大ちゃんって
「重岡大毅」の大ちゃんだったんだね。
先輩がつけたからこの名前にしたのかな。

先輩のネーミングセンスは本当に疑ったけど
今となっては最高にいい名前だよ。

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