第9話

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2021/03/05 01:55
貴方side
ワイシャツの長袖を着ていた時期から
半袖に代わったある日。
重岡大毅
重岡大毅
おーい!
先輩に挨拶せぇ!笑
あなた

しげ先輩、こんにちは笑

重岡大毅
重岡大毅
こんにちは!!笑笑
よく出来ました〜!笑
私たちはよく廊下ですれ違う機会が増えた。
それに私たちの教室に顔を出して来てくれたりも
沢山ある。
友1『しげ先輩っていいよね!』

友2『先輩から絡んでくれるとさ
こっちも話しやすいって言うか!』

友3『分かる分かる!!』

友1『いいなぁ!あなたちゃん仲良くて〜!』
あなた

……私はそんなに仲良くないよ。

友1『でもいいな〜!!』

友2『しげ先輩軽音部だし!かっこいいし!
でもさ!!でもさ!!』

割と整った顔立ち。
更には軽音部所属もあって
いわいるリア恋枠やらリア充枠など色々言われている
先輩方。



でも友達が口を揃えて言う言葉。

『ギターとボーカルの藤井先輩には
適わないよね〜!!』

友1『でも、あなたちゃんはやっぱり小瀧くん?』
あなた

……え?なんで、のんちゃん?

友2『なんで!幼馴染なんでしょ!?
あんなイケメンな幼馴染捕まえておきなって!』

友1『結構狙ってる人沢山いるよ!?』
あなた

……のんちゃんがモテるのは
別に今始まったことじゃないし。

小瀧望
小瀧望
おい、聞こえてるぞー。
なんて言いながら私の頭に手を置くのんちゃん。

そこから私たちはずっと話していた。
小瀧望
小瀧望
言っとくけどな?
俺、優良物件やからな?
サッカー部の次期エースやで?笑
友1『それ、自分で言う?』

友2『でも、確かじゃない?笑』

2人の言う通りだと思う。

背が高いし
二重のタレ目は私から見ても見ても可愛いと思うけど
垢抜けたらすごそう。
あなた

……たしかに。

小瀧望
小瀧望
適当やん!
頭に乗せていたのんちゃんの手は
そのままコツンって私の頭を叩いた。

もう少しでチャイムが鳴るからと
友達2人が自分の席に戻って行ったから
私達も自分の席に戻ることに。


席替えしても私は運良く窓側の席の1番後ろの席に。

窓の外ではついこの前までハードルをしていた
先輩達は今はサッカーの授業に変わっていた。

まだ授業も始まってないけれど
私たちの体育の授業は2クラス合同なため
しげ先輩と智にぃと流星先輩がサッカーをしていた。
小瀧望
小瀧望
流星狙ってるんならやめとけ?
あなたじゃ、釣り合わんって。
あなた

…そんなんじゃない。

あれから意気投合したのんちゃんは
流星先輩と仲良くなって今ではタメ口と呼び捨て。


「ふーん。」

なんて興味のなさそうな返事を無視して
また外を見たらしげ先輩が体操着で顔の汗を
拭っていた。

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