第14話

-14-
305
2020/09/12 12:12
薮宏太
はい、さようなら〜
有岡大貴
よっしゃ!帰るぞっ!
知念侑李
あなた?行くよ?
あなた

はぁーい!

山田涼介
みんな5歳児じゃん
あなた

もういいんじゃないの?全員5歳児で

山田涼介
おい!俺を巻き込むなよ!
知念侑李
涼介、あきらめな
山田涼介
は、はぁ
やっぱりどこか、ちぃに弱い涼介。

女子の前ではあんなに強がっているのに。
有岡大貴
かえるぞぉー!
あなた

おぉー!!!

ーーーーーーーーーー
部屋につき、お金や携帯など必要なものだけまとめ、涼介とのお出かけにどこかウキウキしていた私。
あなた

涼介??まだぁー?

山田涼介
もう行く!ちょっと待って!
着替えも全て済ませ出てきた涼介。


ただの白いパーカーに黒のスキニーを履いているだけなのになぜこんなにもキラキラとしているのか…?
山田涼介
あなた、可愛いじゃん
ボソッっと聞こえたその声でふと思い出した。
涼介のあの言葉
”奪い合う”


涼介が私のことを好きだと思っていることに急に意識してしまう。
あなた

涼介はさ、これが好きっていうメニューとかないの?

山田涼介
俺はないかな〜甘いもの好きってだけ。
あなた

そっか〜

山田涼介
アイスは大好きだけどね!
見た目は少しクールな部分もある涼介。


けど本当はすごく優しくてかっこよくて甘いものが好きなギャップのある人。


山田涼介
あなたはどうなの??
あなた

私は…い、いちごがすっごい好きで

山田涼介
え!いちご?!
俺も大好きなんだよね〜
私に気を遣ってわざと合わせてきたのか、それとも、ただ単に素直に答えただけなのか。


涼介に向けられたその笑顔は嘘をついているようには見えなかった。
ーーーーーーーーーー

他愛もない話をしながら歩くこと約10分。
あなた

ついたぁー!

山田涼介
案外近いんだな
あなた

ここ、すっごい綺麗じゃない?

涼介と会ってまだそんなに時は経っていないはず
こんなに話が弾んだのは生まれて初めてだったかもしれない。
山田涼介
綺麗ー!
なんだか私の頭の中に、

『そう言っている貴方の方が綺麗だ』

なーんて臭い言葉が過ぎった

プリ小説オーディオドラマ