あなたside
思わず寮を飛び出してきて、行く宛てもなく寮の外で1人蹲っていた。
今は11月の夜。
かなり気温も低く寒く感じる。
頼れる人もまだ出来てないし、今あの3人には会いたくない。
どう思っているんだろう。
突然飛び出してきたから心配してるのかな…
それともまだ私をめぐって喧嘩しているのかな。
仲間の喧嘩なんて1番見たくないと言っても過言ではない。
私はこれからどうすればいいんだろう。
安心した。どこかほっとした。
慧が白馬の王子様に見えた。
と、暖かい慧の部屋に移動し、事情聴取となった。
と、慧に唆され渋々話すことに…
と、急に慧の言動が変わった気がした。
すると慧は『今からあいつらのところに行く』と、突然言い出した。
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涼介side
コンコン
誰?こんな時間に。
そんなことよりあなたが心配。
あれは俺らが悪いんだ。
もしかしたらあなたが帰ってきたかもしれない…?
バタンッ
慧side
仲直り…できたか?
あいつらは良い奴なんだよ。
それは俺だってわかってる。
反省してると思う。
あなた、待ってるから、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。