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第10話

第10夜 告白しないと出られない部屋
墨田冬史郎
墨田冬史郎
突然ですが、ここは「告白しないと出られない部屋」です。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
というわけで、お互いに真実を告白しないと出られませんからね。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
はじめっ!
突然のことだった。お別れプレゼントをあげたいからと冬史郎さんの部屋に連れこまれ、気づいたら鍵を閉められていたのだ。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
おう、おまえも騙されたのか。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
うん……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
はぁ……。タンスの上にある資料を取ってほしいって言われてきたのに。騙されたよ、俺も。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
普通鍵って、内側から開くもんじゃない?
試しに開けてみようとしたけど、部屋の扉はびくともしない。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
ああ、冬史郎さん、担当さんが厳しい人みたいで、締め切り前に逃げないようこの部屋に監禁されてるんだわ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
なるほどね……。
「告白しないと出られない部屋」、か。

告白って、あの“告白”……?少女漫画とか、アニメでよく見る、好きな人にする愛の告白のことだよね……?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(どうしよう。わたしいままでの人生で二次元の推しにしか告白したことない……!)
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(人として終わっている……。)
ここでうだうだしていても、もうすぐパパとママが迎えに来ちゃうだろうし。そしたら、帰らなきゃいけないわけであって……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(そうだよ。住み慣れた我が家に帰れるんだよ。適当にごまかして、さっさと帰ればいいじゃん。)
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(でも、なんだろう……。もやもやする……。)
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(このまま帰っちゃいけない気がするよ。)
羽鳥優馬
羽鳥優馬
あのさ……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
は、はい……!!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
小学校のときの話なんだけど……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
俺、あのときおまえのこと、ちょっと気になってたっていうか……。ああ、もう……!好き……だったからさ、あんなことしちゃったんだけど、結果的におまえ嫌な目にあって、俺もあのときはいまよりガキだったから、おまえのこと守れなかった。……ごめん。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
ただでさえ、好きでもない男にキスされて嫌だったはずなのに……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
嫌じゃない。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
嫌じゃなかったよ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
だって、わたしも優馬のこと好きだったから。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
へ、へぇ〜……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
……そっか。
うまく優馬の顔見られないけど、ほんの少しいつもより赤い気がする。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
じゃあさ、いまは……?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
へっ……!?
羽鳥優馬
羽鳥優馬
いまは、俺のことどう思ってるの?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
えっと……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
ああもう!違う!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
ごめん、やり直させて。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
俺、菜ノ花のこと好きなんだけど、おまえは俺のことどう思っていますか。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
…………!!
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
多分、好き……です……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
そっか……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
ふふ……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
じゃ、つきあうか?俺たち。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
お、おう。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
よろしくお願いします。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
します……!
墨田冬史郎
墨田冬史郎
カチャッ。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
おめでとう、きみたち。無事、部屋から出ることができたよ!
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
あ〜、もう冬史郎さん!
墨田冬史郎
墨田冬史郎
はっはっはっはっ!
墨田冬史郎
墨田冬史郎
よかったね。男性恐怖症、克服できたじゃないか。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
……はい。ありがとうございます。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
優馬も男を見せてくれたね。なでなで。
三浦千春
三浦千春
菜ノ花ちゃん、こんなとこにいたのか。親御さんたち迎えにきてくれたよ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
はい、いま行きます!
生形智也
生形智也
お〜い、菜ノ花〜。帰っちまうのかよ〜。
生形智也
生形智也
まだ俺、もっといっぱい菜ノ花と遊びたいよ〜。帰るなよ〜。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
なにこの酔っ払い……。
三浦千春
三浦千春
さっき、ウィスキー入りのチョコ食べちゃったみたいで……😅
羽鳥優馬
羽鳥優馬
チョコでこんだけ酔えるのかよ、こいつ。
生形智也
生形智也
な〜の〜は〜
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ちょっ、くっつかないでよ!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
おい、智也。人の彼女に抱きつくんじゃねぇっ……!
生形智也
生形智也
俺、さみしいよ〜
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ギャー、離してーーー!!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
離れろよ!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
おっしゃ、はがれた!菜ノ花、いまのうちに玄関から脱出するんだ!
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
おうよっ!!
前言撤回します!

ぜんっぜん、さみしくなんてないです!

こんな、イケメンだらけのシェアハウスから出られてせいせいしました!

イケメンだからって、なにしてもいいわけじゃないんだからねっ!

でも、たまには遊びにこようと思います。

優馬とは、学校で会えるわけだし、一応、ほら、恋人同士になったわけだし……。

二次元の恋人に追加され、新たに三次元の推しができたわけで……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
お世話になりました!
三浦千春
三浦千春
また、遊びにきてね。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
「〇〇しないと出られない部屋」用意して待ってます。
生形智也
生形智也
な〜の〜は〜、帰るなよ〜
羽鳥優馬
羽鳥優馬
菜ノ花、明日学校でな。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
うん、また明日!
せっかく仲良くなったんだから、わたしの心が死亡しない程度に、この人たちとつきあっていきたいと思います⭐️キラリ

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平七羽
平七羽
こんにちは!平七羽(たいらいろは)です。ファンタジーとイケメンをこよなく愛しています。疲れちゃう毎日ですが、少しでも楽しくなるように。そんな小説を書いていきたいと思います╰(*´︶`*)╯💠twitter→@taira_iroha💎(アイコンは「宝ひかるは石の国」表紙でおなじみのkaoliniteさん@okayuatsuiから🎶)
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