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第1話

第1夜 イケメンたちとのシェアハウス
「海外旅行に行ってくるね🤗❤️✈️」

そう言い残し、わたしの両親は去っていった。

最愛の一人娘であるはずのわたしを残して……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
なんで、おまえがここにいるんだよ!?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
それはこっちのセリフでしょ!
懸賞で当たった海外旅行に両親が行っている間、ママの遠い親戚である人の家に、居候させてもらうことになったんだけど……。

そこにはなぜか、幼馴染で現在絶賛絶縁中の優馬がいた。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
学校でもできるだけ関わらないようにしているのに!
優馬とは小学校までは仲が良かった。けど、ある事件をきっかけに一切口を利かないように、関わらないようにしていたのに……。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
まぁ、俺のグループとおまえのオタクグループとじゃ関わり合いようもないけどな。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ぐぐ……
同学年のなかでも目立つグループ、通称“パリピグループ”にいる優馬。体育祭や文化祭では活躍し、上級生や他校の友達も多い。一方、わたしは二次元のイケメンを愛するオタクで、高校生活を推しに捧げているのだ。

そんなわたしたち2人が、まさか共同生活をすることになろうとは……。
三浦千春
三浦千春
あ、きみが菜ノ花ちゃん?
今日からよろしくね。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(わぁ、キレイな人……。)
羽鳥優馬
羽鳥優馬
千春さんに挨拶ぐらいしろよ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
言われなくてもわかってるわよ!ちょっと見とれちゃっただけ!
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
コホンッ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
はじめまして。
平高校に通う神谷菜ノ花です。10日間という短い間ですがお世話になります。
三浦千春
三浦千春
うん。よろしくね。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(はぁ……!微笑みが眩しい……!!)
三浦千春
三浦千春
部屋は2階を使って。ちょうど1室空き部屋があって、さっき掃除をしておいたから。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
あ、ありがとうございます!
羽鳥優馬
羽鳥優馬
おい、おまえ、ちゃんと千春さんの目を見て話せよ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
…………
羽鳥優馬
羽鳥優馬
もしかして、まだあの病気治ってないのか?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
…………
荷物を抱えてわたしは階段を上がる。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ここかな……
ドアを開けると、見知らぬ男性(イケメン)が着替えの最中だった。
墨田冬史郎
墨田冬史郎
……えっ?
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ひゃっ!ごめんなさい!!
セーターを脱ぎかけた男性から目を逸らしながら、わたしは慌てて扉を閉める。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(ちょっ、なんでセーターの下、素肌なの!?普通、ヒートテックとか着ない???)
その隣の部屋をノックする。返事はない。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ここがわたしの部屋かな……。
カーテンを閉めきっている部屋は暗く、室内をよく見通せない。電気のスイッチも手探りで探すが、見つからない。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ここかな?
カーテンを開けようと、おそるおそる部屋に入る。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
痛っ……!
なにかにつまずいて転んでしまった。
生形智也
生形智也
うう〜ん……。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
……!?
生形智也
生形智也
俺の抱き枕……返せよ……。
いきなり誰かに羽交い締めにされる。

広い肩幅、太い腕。強く鍛えられた足の筋肉は、本気で締めつけられたら肋が折れてしまいそうだ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
(お、男……!!!!)
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
きゃーーーーーー!!!!
生形智也
生形智也
えっ、なになに!?
生形智也
生形智也
えっ、誰、この女!?
生形智也
生形智也
うわぁぁぁぁぁ!!!
三浦千春
三浦千春
大丈夫?すごい悲鳴が聞こえたけど、どうしたの?
墨田冬史郎
墨田冬史郎
やれやれ……、騒がしいですね。何事ですか。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
おい、なにしてんだよ。おまえら。
生形智也
生形智也
なにって、この誰だかわかんない女が俺の部屋にいたんだよ!どろぼうかも、助けてくれ!
とりあえず、警察を……!!
墨田冬史郎
墨田冬史郎
警察のお世話になるのはあなたのほうかもしれませんよ、智也。
生形智也
生形智也
えっ?
三浦千春
三浦千春
とりあえず、その子を放してあげたほうがいいんじゃないかな。
生形智也
生形智也
わっ……!
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
しゅばばばばばっ
謎の金髪男子から解放され、ふたたび抱き枕にされないよう、わたしは高速で部屋の隅に移動する。
羽鳥優馬
羽鳥優馬
はぁ、まったく……。先が思いやられるよ。
神谷菜ノ花
神谷菜ノ花
ねぇ、もしかして、この家には男性しか住んでいないの……?
墨田冬史郎
墨田冬史郎
ふふ、その通りだよ。我々の住むシェアハウスへようこそ、姫君。
三浦千春
三浦千春
料理の腕は自信あるから、ごはんの心配はしなくて大丈夫だよ、菜ノ花ちゃん。
生形智也
生形智也
えっ、この女、俺たちと一緒に住むのか!?
羽鳥優馬
羽鳥優馬
うまくやっていけるかねぇ、この人。
一堂に会した見目麗しいイケメンたち。

普通の女の子なら、こんな嬉しいハプニングに舞い上がってしまうだろう。

けど、このイベントに召喚されたのはよりにもよってこのわたし、、、なのだ。

うまくやっていけるわけがない。

わたしは二次元のイケメンは大好き。

だけど、三次元の、現実のイケメンは大の苦手なのである……!!



かくして、わたしのシェアハウス生活は幕を開けたのであった。

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平七羽
平七羽
こんにちは!平七羽(たいらいろは)です。ファンタジーとイケメンをこよなく愛しています。疲れちゃう毎日ですが、少しでも楽しくなるように。そんな小説を書いていきたいと思います╰(*´︶`*)╯💠twitter→@taira_iroha💎(アイコンは「宝ひかるは石の国」表紙でおなじみのkaoliniteさん@okayuatsuiから🎶)
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