第20話

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2021/03/30 09:49
もういい!
寂しさ紛らすためにお菓子爆買いしよ!
家を出てすぐのところにあるコンビニに入って
お菓子を手あたり次第カゴに入れた。





すると後ろからプッと笑う声が、、
??
??
おねーさん、面白いですね
??
??
カゴに放り込む速度が早すぎて
おねーさんの手10本に見えたよ
後ろをむくと

それはそれは大きな男の子が立っていた




初対面にしてなんて失礼な事を。

少しイラッとしたけど、
今はハニに八つ当たりに似た感情で
いっぱいだったから、
さほど気にならなかった。
あなた

誰ですか

??
??
ねぇ、おねーさんそれ一人て食べるの?
あなた

私の話聞いてます?

??
??
僕も一緒に食べたいです!
そのお菓子大好きなんですよ〜

そう言ってチョコレートクッキーを指さす。
だめだ、この人とは話ができない。
きっと通じ合わない人種なんだ私達。
あなた

じゃ、急いでるんで

そう言って横を通り過ぎようとしたけど
スッと腕を掴まれた。
あなた

いい加減にしてください、通報しますよ?




呆れて冗談半分にそう言うと男の子は慌てて、
その拍子にポケットに入っていた学生証が落ちた








「キム・ミンギュ 中学3年生」


嘘、この人歳下なの!?
 
びっくりしているとキムミンギュに手を引っ張られてお会計をさせられた。
(何故かキムミンギュが支払ってくれた)



いや、ほんとなんなのこの人

さっきまでハニに八つ当たりしてたのに
その気持ちを全て忘れていた。

この変な男の子のせいで。

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