もういい!
寂しさ紛らすためにお菓子爆買いしよ!
家を出てすぐのところにあるコンビニに入って
お菓子を手あたり次第カゴに入れた。
すると後ろからプッと笑う声が、、
後ろをむくと
それはそれは大きな男の子が立っていた
初対面にしてなんて失礼な事を。
少しイラッとしたけど、
今はハニに八つ当たりに似た感情で
いっぱいだったから、
さほど気にならなかった。
そう言ってチョコレートクッキーを指さす。
だめだ、この人とは話ができない。
きっと通じ合わない人種なんだ私達。
そう言って横を通り過ぎようとしたけど
スッと腕を掴まれた。
呆れて冗談半分にそう言うと男の子は慌てて、
その拍子にポケットに入っていた学生証が落ちた
「キム・ミンギュ 中学3年生」
嘘、この人歳下なの!?
びっくりしているとキムミンギュに手を引っ張られてお会計をさせられた。
(何故かキムミンギュが支払ってくれた)
いや、ほんとなんなのこの人
さっきまでハニに八つ当たりしてたのに
その気持ちを全て忘れていた。
この変な男の子のせいで。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。