[てつや視点]
※短編集なので自由度が高すぎます。
※クリスマススカイの子ととしみつのことは
なかったことになってます。
※時間軸もバラバラですが男子3人の密談
描きたかったので目をつぶってください。
季節外れの海。
それもそのはず、俺らは今ハワイだ。
もちろん撮影。
こんな海、あなたにも見せたかったなぁ。
とか言ってついてきてもらってるんだけどね。
虫さんに自由時間あるならあなた誘ってもいい?
って聞いたら「イライラする!でもいいよ!人多い方が楽しいもんなぁ!」って言われたので遠慮なく連れてきた。
てつや「…ねぇ。」
としみつ「ん…。」
てつや「俺の彼女がどんな水着着るか考えよ…。」
としみつ「うざ。笑」
虫眼鏡「水着着ない説すらあるよね。」
ゆめまる「でもあなたちゃんヒップホップ好きだったりゴリラみたいな車乗ってたりするし以外に露出多めの…。」
りょう「いや、人の彼女で鼻の下伸ばすな。笑」
しばゆー「としみつとりょうは?いるやん。彼女。」
りょう「いいの?」
としみつ「うわぁ、見せたくねぇ彼女の水着。」
虫眼鏡「でもあなたちゃん女の子1人もなぁって言ってたんでしょ?」
てつや「うん、なんかなぁって。ちょっと人見知りだしね。」
りょう「絶対行くって言うわ。写真撮るのも好きだし。」
としみつ「あー、でもてつやの彼女も俺の彼女も英語喋れるし居たら楽かもね。」
ゆめまる「ハワイだからほぼ通じるけどたまにあるもんね。通じないとことか。」
しばゆー「…。」
りょう「あやなんには秘密にしようか?笑」
しばゆー「うん…。」
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−当日−
撮影も終わって11時から19時までは自由時間。
てつや「海行こ!」
あなた「うん!焼けちゃうなぁ。笑」
てつや「あなたが休み取れてよかった。」
あなた「旅行で国超えるのいつぶりだろ。」
てつや「あ、仕事ではしょっちゅう行ったり来たりしてるもんね。笑」
あなた「うん、遊びに来るのなんて凄い久しぶり。」
日差しの強いなか、つばの大きな帽子を抑えて笑って話すあなたは天使みたいだった。
漫画から飛び出してきたみたいな。
白い薄手のワンピースが透けてしまわないかとか、
気にしてる自分に気づいて付き合ってる実感がわいてさらに愛おしくなった。
てつや「りょうとかとしみつの彼女とは仲良くなった?」
あなた「うん!なんかね、としみつくんの彼女は仕事が似てるから情報交換したし、りょうくんの彼女は大人っぽくて、かっこよくて…好きになっちゃいそうだった!」
てつや「だめだよ?」
あなた「わかってるよ?笑」
てつや「あ、海といえば水着ですが。」
あなた「新しいの買っちゃった。笑」
楽しみ。シンプルに。
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あなた「おまたせ!」
オレンジ色とむなもとのふりふり、
…ビキニ。
すけべ心がわきたつその姿に何も言えなくなった。
あなた「変……?」
てつや「いや、全然!」
あなた「…子供っぽいかなとも思ったんだけど…私の身長だとセクシーなのあんまり似合わないし、それにオレンジ色だから。」
てつや「オレンジだから選んだの?」
あなた「…うん。」
てつや「だからそんなに似合うのかぁ!」
嬉しくてついその場で抱きしめた。
あなた「嬉しい?」
てつや「嬉しくないわけないやん!」
あなた「今、おっぱい見た。」
てつや「ごめんなさい…。」
としみつの彼女がアイス食べてる写真が来たのであなたがジュース飲んでる写真を送った。りょうの彼女の写真も届いたけど、
あなた、1番かわいいな。ほら、ふにゃってわらってるとことか……。
そして2時間くらい海で泳いで街中を歩いてみんなで集まってご飯を食べた。虫さんがじとっとした目でこっちを見るのが面白くてずっと笑ってた。
彼女たちは彼女たちで仲よさそうにご飯食べてたし。
…りょうの彼女が着せ替え人形のようになってて虚ろな目をしているのは置いておこう…。
…ついでにりょうがそれを楽しそうに見てるのも秘密にしておこう…。
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あなた「わぁ、てつやさんとお部屋2人なんだ!いいの?」
てつや「ほかのカップルもそうだよ。笑」
あなた「じゃあ虫さん夢さんしばゆーさんが同室?」
てつや「うん、虫さんからなんで僕だけこんなカオスな部屋なんだ!ってグループで来てたよ。笑」
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あなた「…てつやさん、」
てつや「んー?」
あなた「海入った時のベトベトまだあんまり取れてないかも。」
てつや「え?どこ?」
あなた「…届かないので一緒にお風呂入りませんか?」
少しだけ照れてるくせに意地悪そうに言うのがたまらなく可愛かった。もちろん答えは「イエス」
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シャワー室に入る。
誘っといて目を合わせずに背中を向けてるのがまた可愛いポイント。後ろから抱きついて少しだけ意地悪をした。
てつや「どこ?ベトベトしてるとこ。」
あなた「背中…?とか。」
てつや「サラサラだけどなぁ。」
あなた「んー、じゃあ…。」
てつや「触って欲しかっただけ?」
あなた「別に違うもん。」
てつや「でもどこもベトベトしてないよ。」
背中にキスをしてそう言うと、真っ赤な顔でこっちを向いてキスをしてきた。
あなた「…口がいい。」
初めての日みたいに両手を繋いだ。
あなたを壁際まで追いやってそのまま、またキスをした。
いつもする時は2人とも笑ったり茶化しながらするからこんな顔されたら我慢なんてできなくなる。
そういえば、シラフで誘ってくるなんて初めてだもんなぁ。
少しだけ勇気だしてそう言ってくれたのかな。
てつや「水着も可愛いかったけどやっぱり中身の方が可愛い。」
あなた「…や。」
この「や」が可愛すぎて余計に意地悪したくなった。
キスをする部位が、口、首筋、鎖骨、胸、脇腹、と下がっていくたびに少しずつ身体が熱くなった。
腰の辺りに行く頃には小さく声を出すから「まだ何もしてないよ?」って、言ってみた。
あなた「これは…してるうちに入らないの?」
てつや「ただのキスだもん。」
俺しか触れたことのない部分にキスをした。
やだって泣きそうになるから、
てつや「じゃあおいで、ここ。」
足を組んで座ってそこに座らせた。
もちろん2人とも興奮してるのですぐにでも
したかったけど、
もう少しだけこの顔を見ていたいと思った。
赤くなった頬に手を添えてまた何度もキスをした。
あなた「てつやさん…。」
てつや「ん?」
あなた「…好きです。」
返事の代わりに抱きしめた。
終わったら死ぬほど大好きだって言おう。
てつや「シていい?」
あなた「うん。」
シャワー室だからか声が響き渡る。
我慢してる顔を見ると余計に声を出して欲しくなるから、あなたの腰を掴んで少しだけ激しくした。
息を切らしたように喘ぎながら小さく何度も何度も俺の名前と好きを交互に言ってた。
てつや「…俺の方が好きだよ。」
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そして久々に笑わずにシたので、2人とも照れ笑いをしつつシャワーを浴びて部屋に戻った。
あなた「するのはベットが良かった!」
てつや「だって誘ってきたやん。」
あなた「違うの!たまには…いちゃつきたいなって。」
てつや「今日は甘えん坊の日かぁ。笑」
そう言って飲み物を取ろうと立った瞬間、
腰に巻いていたタオルが落ちた。
あなた「てつやさん。笑」
てつや「え、恥ずかし。」
あなた「や…ふふっ、お尻に…タイルの跡ついて…ふふっ。」
本当だ。タイルの跡ついてる。
大笑いするあなたを見て、俺も堪え切れなくて笑った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。