第30話

海の日[七夕]
1,221
2020/02/13 16:37
[としみつ視点]

細かい説明はペチカでしてくれたので省こう。

俺は今彼女の着替えを待っている。

撮影中もずっと考えてた。
浴衣も可愛かったけど水着なんて男のロマン。

でもどうせここら辺であいつらも遊んでそうだしビキニは嫌だな。

あなた「つーくん、飲み物も買ってきたよー。」

としみつ「あれ?水着は?」

あなた「あ!中にきてるよ。大きめのパーカー羽織ってるだけ!」

としみつ「いや、見せてよ。」

あなた「…えっちなのじゃないよ?」



としみつ「また緑やん。笑」

あなた「だって!浴衣選んだ時も嬉しそうだったから!」

としみつ「いや、めっちゃ嬉しい。おれも海パン緑。笑」

あなた「あとね、ビキニとかだとつーくんヤキモチ妬くかなと思って控えめなデザインなの。」

としみつ「ビキニも見たかったけどなぁ。」

あなた「…お部屋で見る?持ってきたから。」



言うと思ったって顔で言われた。

いや、言うやん。



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としみつ「ねぇ、あなたちゃーん。」

あなた「んー。」

としみつ「このままプカプカ浮かんでたい。」

あなた「つーくん、さっきからずっとその体制で浮き輪に乗ってるけど、それ前面だけ焼けない?」

としみつ「え!やば!」

あなた「今日もつーくんは騒がしいね。」

としみつ「見てこれちょっと色違うことない?!」

あなた「えっ、本当だ。笑」


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そのあと水着のままでもいける露店をまわった。

横顔も可愛くてしんどい。

ついiPhoneで写真を撮ってしまう。


あなた「風景撮りなよー。」

としみつ「いや、こんなんいつでも見れるやん。あなたちゃんの水着の方が大事。」

あなた「やーだぁー。」

顔をしかめてやだと言う顔すら可愛い。


グループにあなたの写真を送るとりょうとてつやからも写真が来た。

…うちのあなたちゃんが一番可愛いな…。

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…あなたがてつ彼とりょう彼と仲よさそうに喋ってる。

これ!これ着てみて!ってキラキラとした目でりょう彼にせまってる。モデルさんみたいだときゃっきゃきゃっきゃしてる。

俺だってあなたとメシ食いたい。

よりによってしばゆーの隣だから飲み物飲まれるしなんか耳舐められたし…。


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としみつ「疲れたーーーーーー!」

あなた「ね、体ちょっとピリピリするー。」

としみつ「日焼け?」

あなた「んーん、海入ったらたまにぴりぴりするんだー。」

眠そうな顔でこっちを見てニコニコしてる。

…そっか、てつやの彼女以外は酒飲んでたもんな。

あなたが酒飲むとか珍しい。


としみつ「おいで、かわいいかわいいあなたちゃん。」

あなた「ん。」

俺のおでこにキスをすると俺の上で眠ろうとした。

としみつ「こーら、シャワー浴びないと!」

あなた「ねむ。」


ここまでふにゃふにゃになってるのも珍しいのでつい甘やかしてしまう。

水を持ってきて飲ませてあげたり、化粧落としをして化粧水を塗ってあげたり。

何かするたびに可愛く笑うから癒される。

あなた「つーくん、おかえりのぎゅーは?」

としみつ「はい、ぎゅー。」

あなた「離さないぞー。」

としみつ「力でかなうと思うな。笑」


あっさりと離されて不服そうな顔も可愛い。


あなた「あ。ビキニは?みる?」

としみつ「見ます。」


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あなた「じゃーん!」

としみつ「待って、これで来てたらキレてた。だめ、見せれない他の奴らに。」
あなた「あっちでよかった?」

としみつ「うん…。これ誰かに見せた?」

あなた「んーん、つーくんに見せるためだけに買った。笑」

としみつ「いや、本当さ…。」


可愛くて仕方なくてまたハグをした。


あなた「私、りょうくんの彼女みたいにおっぱい大きくて綺麗なくびれとかないし、てちの彼女みたいに可愛らしい顔立ちでもなくて可愛い仕草とかできないし…つーくん、私でいいの?」


さっきまで酔ってるせいかテンション高かったのに不安そうな声でそういった。


としみつ「さっきてつやとりょうから彼女たちの写真送られてきたけどあなたが1番可愛いし綺麗だよ。それにおっぱいがないんじゃなくてあなたはスレンダーなの。可愛らしい顔じゃないとかじゃなくて綺麗な顔立ちなの。しかも可愛いし。俺の彼女のこと悪く考えんで?」

あなた「…ん。好き。大好き。笑」


あー、こんなに可愛いと思ってるのにこんなふうに思ってたんだ。可愛いってたくさん言わないとなって、思った。


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としみつ「…え、あの雰囲気で寝る?」

あなた「………………。」

としみつ「寝たやんこれは。笑」


寝てる隙にハグしたりキスをしたりした。


そしたら急に笑い出して

あなた「寝てないよー。笑」

って言った。


としみつ「あ、怒ったから。笑」

あなた「怒った?ごめんねのキスしたら許す?」

としみつ「キスだけじゃ足りないかも。」


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としみつ「ねぇ、そんな恥ずかしがらんで?」

あなた「つーくんだってこの前温泉行った時も照れてたじゃん!」

としみつ「でもまだ脱いでもないやん。」

あなた「後ろ向いてて!」

………………

としみつ「もうい?」

あなた「うん…。」


いや、やっぱりどう考えても俺の彼女が1番可愛い。

耳まで赤くして控えめな胸を隠してるのも可愛い。

としみつ「可愛い。」

あなた「…。」

としみつ「下向かんで?顔見せて。」

そのまま押し倒して愛撫する。

なんとなく耳を噛んだら聞いたことない声を出して顔を背けた。


としみつ「…あなた酔ってるからちょっと意地悪するけど許してね。」


あなたの両手を左手で抑えて、右手で太ももの内側を撫でたり柔らかい部分に触れたりした。


としみつ「…意外とこういうの好きだったりする?今日反応良くない?」

あなた「好きじゃない……。」

としみつ「俺は好きだから続けるね。」

左手で抑えた両手が時々離そうと必死に動いてた。

でもどうやっても離せなくて悔しそうに声を出すのが可愛い。

としみつ「可愛い。顔赤い。」

あなた「やだ。これ。」

としみつ「なんで?濡れてるけど。笑」

あなた「…やだ。ハグ。」



……泣きそうな顔で言われたら仕方ない。

ハグをして、その後少し赤くなったあなたの手首にキスをした。


としみつ「上乗ってみて、自分で入れれる?」

あなた「…分かんない。」

としみつ「おいで、ほら、ここで腰下ろすだけでいいから。」


久々だから奥まで入れるのがキツそうだった。

太ももが小さく震えていて、涙目で助けを求めるようにこっちを見てくるからどうしようもなく抱きしめたくなった。


としみつ「そのままこっちおいで。うん、寝たままハグする感じ。」

この体勢、耳元であなたの甘ったるい可愛い声がして頭がおかしくなりそうだった。

自制のきかない猿みたいにめちゃくちゃに腰を動かしそうになる。


我慢してゆっくり、あなたが痛くないよう動いた。

あなた「つーく、としみつ。大丈夫、いっぱいして。」

また甘い声が耳に入って理性なんか無くなった。

鼓膜が破れそうなくらいのあなたの感じてる声と抱きしめてくれてる細い腕、まだ震えてる太ももが、余計に興奮させた。


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事後。事件が起こった。

としみつ「ねぇ、いい加減機嫌なおしてってばー。」

あなた「やだ!意地悪な人知らないから!」

としみつ「可愛いと意地悪したくなるんだって!」

あなた「やだ!!!!!」

としみつ「ねーえー!」

あなた「…寝る。」

としみつ「ここにちょうどいい腕枕あるけど。」

あなた「………………行く。」


そう、可愛すぎるって事件だ。

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