あなたside




ピピーピピー


『…ッん…』



目覚ましの音で目が覚め
ソファーで寝ていたはずの翔太が
知らない間に私の隣で寝ていた



翔太を起こさないように
ゆっくりベットを降り
リビングに向かう



今日は私も翔太もオフ
久しぶりに休みが被って
お互いのんびりした日を過ごす



リビングに行き買ったばかりの
紅茶入れてソファー座って居ると



♬︎〜♬︎〜


机に置いていた携帯が鳴り
見てみると


«ラウちゃん»


と書かれた文字



『もしもし！ラウちゃん？』


ラ｢あっ！もしもし！あなたちゃん？｣


少し慌てている様子のラウールの声


『どうした？何かあった？』


私がそう聞くと


ラ｢しょっぴ今何してる？｣


『翔太？寝てるよ？』


そう言って寝室に向かい
翔太の様子を見に行くと


ラ｢今日リモートでYouTubeの撮影なんだよ！｣


『嘘でしょ！知らなかった！すぐ起こすね！』



そう言ってラウールの電話を切り
翔太を起こす



『翔太？起きて！今日リモートのお仕事あるんでしょ？』



私が翔太を揺らして起こすと
眠そうに目を擦って起きる



翔｢…ッん…今何時？｣


そう言って私をチラッと見て
また目を閉じる


『9時だよ…』


私がそう言うと
焦ることなくゆっくり体を起こす


『何時から撮影なの？』


翔｢…10時…｣


頭をかいてベットから降り
リビングに向かう


『でも今ラウちゃんから電話あったよ？』


本当に10時で合ってんのかな？
翔太寝ぼけてる？



リビングの椅子に座り
テレビをポケーと見る翔太の
顔を覗き込むと


翔｢ラウールに電話で起こしてって言ったの｣


そう言って携帯を触る


『高校に起こしてもらったの？』


笑って私が言うと


翔｢起こしてもらうのに年は関係ない…｣


少し拗ねたように口を尖らせて
誰かに電話をする翔太




ふふっ、可愛い…
まだ眠くてぽわぽわしてる翔太
どうやったらそんなに跳ねるの？
ってくらい寝癖がついてる…



やっぱり翔太は私の中で
3歳児…





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