今日は 急遽昨日 キンプリで
" スノボ行きたくね? " という展開になり
スノボしに来てます
流石経験者 の 紫耀は
スルスルと滑って かっこいい
なのに私は 立つこともできず
ボードをつけたままずっと 座ってる
それに気づいた紫耀が
声をかけてくれて
紫耀 「 俺が手繋ぐからゆっくり滑ろ 」
あなた 「 わかった 、! 」
滑ってみると 思った以上にスピード出るし
足が重くて言う事聞かないし
止まれないし 怖すぎる
あなた 「 え ねえ紫耀どうやって止まんの !? 」
紫耀 「 はい 手放すよ !! 笑 」
あなた 「 ちょっと ! わかんないって!! 」
何も分からない私は
おしりから後ろに転んで
上から滑ってくる人に ぶつかりそうになる
紫耀は しっかり見てくれてて
滑ってくる人が 近づいてくると 駆け寄ってきて
急いで私とボードを 抱き抱えてくれた
あなた 「 ごめん 、紫耀 」
紫耀 「 スノボ怖いもんね 笑 」
あなた 「 私みんなのカメラマンする!! 」
ほんとはしたかったけど
迷惑かけてまでしたいと思わないし
みんなの楽しそうなところ見れるだけで十分
紫耀 「 折角来たのに勿体ないよ 」
あなた 「 でも迷惑かけちゃう 」
紫耀 「 大丈夫 俺がサポートするから 」
あなた 「 ありがとう 、笑 」
紫耀 も折角プライベートで
みんなとしたかった はずなのに
初心者の私をずっと サポート
紫耀 「 ここで 、こう 、! 」
あなた 「 こう 、!? 」
紫耀 「 そうそう!!! 上手 !! 」
あなた 「 私自分で行ってみるから
みんなと滑っておいで 」
紫耀 「 大丈夫? いいの? 」
あなた 「 いいよいいよ 笑笑 」
紫耀はジャンプして ボードを浮かせ
スルスルと滑って みんなの元へ行った
滑ってみるとは言ったけど
ブレーキも まだできたばっかで慣れてないし
まあ最悪どうにかなる 、
思い切って滑ってみると
紫耀と練習した時とは また全然違って
スピード速すぎて 頭真っ白だし
どうやって止まるのかも わかんなくなってきて
目の前には人が沢山だから
とりあえず 人がいない所に行こう
そうやって 足が勝手に向かったところは
スキー場から外れた 森林
木にぶつかってなんとか 止まれたけど
人全くいないし なんなら動物が出てきそう
立とうとすると 足首が耐えれないくらい痛くて
足首を見れば かなり腫れてる
あなた 「 最悪 、、 」
とりあえず片足で 何とか登ろうと思い
ゆっくり立ち上がって ボードを持つ
でも流石に片足だけで
ボードも持つなんて 私には不可能だった
何も出来ない 無能な私に腹が立ってきた
救急車? いやまずは紫耀を呼ぶか?
ポケットに入れてたはずの スマホがなくて
どっかに落としたのかな と思い
周囲を確認するけど 全くない
こんなのもう よくみる映画のシーンじゃん
これで 映画であれば紫耀が助けに来るけど
みんながいる場所は ここからかなり遠い
誰も見つけてくれない
こんな事になるくらいなら
人にぶつかった方がよかった 、(
[ その頃の 紫耀たち ]
海人 「 てか紫耀 あなたは? 」
紫耀 「 1人で滑ってみるから
みんなのところいっておいで って 」
廉 「 1人で滑るにしては遅ない? 」
紫耀 「 確かに 、 」
勇太 「 みんなで手分けして探そう 」
優太 「 俺何すればいいの 、?! 」
紫耀 「 海人 、じん 、岸くんで あっち回って 」
紫耀 「 廉は俺と一緒にお願い 」
廉 「 おす 」
[ sho side ]
あなたは きっと 俺がみんなと滑れるようにって
気を使ってくれたに 違いないけど
自分のことも いい加減 考えろよな 、
誰かに誘拐されてたらどうしよう
怪我とかしてないかな
[ あなた ]
体内時計じゃきっと 1時間は経ってる
そのせいか 足首の腫れも酷くなってきたし
気温も下がってきてる気がする
廉 「 あなた ー!!!!! 」
廉だ 、廉の声だ
今まで声も出す気力もなくて
誰も呼ばなかったけど 今なら助かるかも 、
あなた 「 廉 ー!!! 助けて!!! 」
あなた 「 廉ー!!! 助けて!!!! 」
[ 廉たち ]
廉 「 なあ 今あなたの声せんかった? 」
紫耀 「 うそ 」
廉 「 1回大声で呼んでみ 」
紫耀 「 あなた ー!!! 」
" 紫耀 !! 助けて !! "
微かに聞こえる あなた の声
でもどこにいるかなんて 全く分からない
" 森林のところ !! 助けて !! "
森林 、?
辺りを見渡すと 後ろに森林が拡がっていて
駆けつけてみると あなたのが着てた
ウェアと全く同じ 色合いの 人が座り込んでいた
紫耀 「 俺行ってくる 、これ持ってて 」
廉にボードを 渡して あなたのいる所へ走る
[ あなた ]
遠くから聞こえた 紫耀の声
本当に助かるんだ 、こういうの
映画だからとかないんだ 、
何か足音がすると思って 後ろを振り返ると
紫耀がこっちへ走ってくるのが 見える
1番会いたかった人 、 抱きしめて欲しい人
紫耀 「 あなた !! 」
紫耀は 私を強く抱きしめて くれて
声も少し震えてる
また迷惑かけてしまった
あなた 「 ごめんね紫耀 」
紫耀 「 ほんとばか 、自分も大事にして 」
あなた 「 はい 、笑 」
紫耀 「 怪我は? 」
あなた 「 特にないです 」
紫耀 「 ほんとは? 」
あなた 「 右足首の痛みが酷く
晴れも酷くなってきています 」
紫耀 「 はあ 、ほんとごめん 泣 」
紫耀は全く悪くないのに
声は震えて 涙目になりながら謝ってくる
紫耀 「 ほら乗って 」
紫耀は私に 背中を向けて
そう言ってくれる
あなた 「 重いけどごめん 、 」
紫耀 「 重くないっつーの 、 」
あなた 「 あ ボード 、! 」
紫耀 「 んなのまた買えばいいんだよ 」
若干怒ってる 紫耀だけど
ほんとに大事にしてくれてるのが伝わって
私この人以外愛せない
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。