第15話

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2019/08/08 12:18
ウジン
ジフンが……?
You
運命の番?
うそ
だって私は多分




ウジンのことが好きなのに。
ジフン
あなた逃げて……っ
You
え?
ジフン
襲っちゃう……
その時、運命の番とは何なのかわかった気がした。

結局はαとΩなのだ。

子孫繁栄のための存在。
You
あ……
嫌でも、身体はジフンを求める。
You
ウジ……ン、助け……
ウジン
あなた!行くぞ!
ウジンに抱えられて私たちはジフンの部屋から出た。



・・・・・・・・・・・・・・・



ジフンの部屋から近い俺の部屋へ来た。

あなたの運命の番が俺ならなんて何度思っただろう。何度願っただろう。

でも、


ジフンだった。
ウジン
あなた、大丈夫か?
You
う、ん
あなたの身体は熱っており、息が荒い。
ウジン
ジフンが運命の番だったんだな
You
……
ウジン
良かったな。見つかって
You
……
違う。
こんなことが言いたい訳じゃない。
ウジン
もう、ジフンと番になるのか?
返事は、ない。
You
ウジンは、私が他の人と番になってもいいと思ってる?
あなたはうつむきながら聞いてくる。
You
私怖いの。自分の気持ちとは関係なく番になってしまうのが……
震える肩。
それをそっと抱きしめる。
ウジン
運命は、関係ないんじゃなかったのか?
You
うぅっ……
泣き出したあなたの顔を胸に寄せ、俺は運命を呪った。

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