第7話

好きな子
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2019/09/09 07:15
『ねぇ、私も決めた!』

「急になんだよ笑」

『いやー、マネージャーいいかなと』

「マネージャー、?」

『そう!それでさ、相談なんだが』

「なんの部活に入ろうかってことだろ?」

『まぁそうっすね』

「いや、誰だよ笑

音葉はなんの部活がいいとかあんの?」

『んー、あ!焼きそばパンの人見つけたよ!この前』

「おう」

『えっとねー、バスケ!そう!バスケ部だった!』

「へー」

『ねぇ!聞いてる?』

「うるさっ、聞いてるし」

『それでさ、その先輩はすごく人気らしい』

練習なのに凄い歓声あびてたり

ダンクシュートサラッと決めてたし

寛太先輩って言うんだって

それでね、あとね、




「お前、バスケ部入れば?」

『え?なんで?』

「だって、、いや、なんとなく、?」

『うん』

「ん?」


『いやー実はさ、野球部いいかなって思ってたんだけど』

富永が言うことだし!

バスケ部にしようかな!



「いや、俺への信頼厚すぎだろ笑」

でも、まぁいいんじゃない?

そう言う富永の言葉は

意外とあっさりしていた




『野球、楽しい?』


「おう」


『それは、よかった』


「先輩、優しいし

マネージャー、可愛いし」


『惚れた?』


「うん」


『へぇどんな子なんだろ』


「お前に、」






お前に似てる、よ



どういう意味だったのだろうか。


顔が似てるのか、性格が似てるのか。


『似てるって,,,』





私は富永が



私の中にある何かが好きで



同じようなものを持っている



ほかの女の子のことを



好きになっていたら、いいのに



と思いながら眠りについた。



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