第21話

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915
2019/05/20 10:45
あなた「あの時って…?」




女子「図書委員で集まったときだよ!一目惚れしたの。でも、本整理のとき、あなたちゃんと馴れ馴れしく話してたからもう無理かなって思ってたんだけど…」




あなた「…………」




女子「次の日あっけなく連絡先交換してくれて本当幸せだったの!だからもっと好きになっちゃったの」




あなた「だから、本整理の時に自分から手を挙げたの…?」




女子「まあ、そうだね。近づかないと意味ないじゃん?」




・・・・・・





女子「まあ、あなたちゃんが長尾くんの事好きじゃないなら安心だわ。思い切って告白してOKを貰う!」




あなた「…………」




女子「だから、明日から一言も喋らないで?」




あなた「なんで?!」




女子「あなたちゃんが邪魔だから」




あなた「え…………」




女子「じゃあね。さっき長尾くん帰ってたから追いかけるね☆」




あなた「…………」




嘘…どうしよう…どうしよう…








・・・・・・


次の日の朝




乃亜「あなた!どうだった?写真」




あなた「う、うん…良かったよ」



乃亜「なんか元気ないね?昨日連絡したのに返してくれなかったのもその理由?」




あなた「え?そうだったけ…?ごめん…」




乃亜「…なんかあったでしょ」








昨日の事を乃亜に話した







乃亜「まじか…それはキツいね…」




あなた「もう、死にたいよ…」




乃亜「あなた…」




あなた「今日、早退しようかな」




乃亜「あなた…!大丈夫?!ねぇ…」




謙社
謙社
あなた!昨日の事なんだけど…




あなた「ごめん……」




謙社
謙社
え?あなた?




乃亜「長尾くん…」




謙社
謙社
え、なんで、あなた無視するの?なんで





乃亜「長尾くんも、落ち着いて!ちょっと話があるの」




謙社
謙社
何だよ…




乃亜「お願い。今日の空いてるときに」




謙社
謙社
昼休みでいいよ




乃亜「じゃあ、昼休みに」












・・・・・・



屋上



あなた「はぁ……」




ため息しか出ない。なんか心も痛いし、体がズタボロだよ…

長尾くん、本当にごめんなさい。


本当は話したいのに…


あの子…本当に長尾くんのことが好きなの?


確か、あの子って嘘が上手い子って最近噂だったはず。


だとしたら…もしかしたら…


丁度、今休み時間だから見に行こう。








continue

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