放課後
乃亜「あなた、一緒帰ろ」
あなた「帰ろ〜」
乃亜「ねぇねぇ、今長尾くんのことどう思ってる?」
あなた「え?えっと…」
乃亜「前までは答えられてたのに〜」
あなた「(長尾くんの事考えると胸が痛い…あの時の記憶が…)」
乃亜「今日の朝の事で思ってたけど、正直あの女の子に嫉妬してるでしょ?」
あなた「え、し、嫉妬?そんなことな…」
乃亜「嘘でしょ!それでさっきから黙ってばっかりなんでしょ?」
あなた「……うん…」
正直、羨ましい。だけど、なんで?って思う。
乃亜「あなたも連絡先交換すれはいいじゃん!」
あなた「!そんなの無理に決まってる!」
乃亜「これ目標ね!今日までの」
あなた「え!しかも今日!?」
乃亜「うん 私もこっそり見守っててあげるから!」
あなた「ていうかもう教室誰もいないし、多分帰ったと…」
乃亜「長尾くんならきっと写真部の部室にいると思うよ」
あなた「写真部?そんなのあったけ?」
乃亜「もう!そんなこといいから早く!」
・・・・・・
写真部 部室
あなた「な、長尾くん…!」
あなたご、ごめん!いきなり…
あなた「あ、のっ…、もし良ければ…」
この際だからハッキリ言おう
あなた「良ければ、わたしと連絡先を交換して下さい…!」
乃亜(良かったね、あなた!)
あなた「あ、ありがとう!」
あなた「え、う、うん…。実は…」
あなた「それは、本当ごめん…!」
・・・・・・
あなた「乃亜!」
乃亜「あなた!良かったね〜(笑)」
あなた「乃亜のおかげだよ」
乃亜「いっつもそれ言うね〜(笑)」
continue
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!