昼休み
乃亜「お」
乃亜「私が詳しく聞いた話なんだけど…この前の図書委員で集まって本整理が一緒だったときの女の子、覚えてる?」
乃亜「その子がね、あなたに長尾くんと話すなって言ってたって。だから、今日無視したんだと思う。」
乃亜「さあ…でも、長尾くんが好きだって」
乃亜「え?そうなの!?初見」
乃亜「あの女子二股したいのかな?」
乃亜「だよね…、」
乃亜「分かんない…保健室か屋上とか?」
乃亜「話してくるの?」
乃亜「そっかそっか〜いってら!」
・・・・・・
あなた「やっぱり行くのや〜めよ。面倒だしあの子見たくないし。」
この前消えたい…
そう思っていた時。
あなた「え」
長尾くんだった。
あなた「あ、え、う…ん」
あなた「なんで?乃亜から聞いたでしょ?あの子は長尾くんのことが…」
あなた「そうなの?」
あなた「長尾く……本当ごめんね…無視しちゃったりして」
あなた「わたしも無視したくなかったけど、怖くて…」
キーンコーンカーンコーン
あなた「あ、チャイム鳴っちゃった」
あなた「戻ろうかな。胸がスッキリしたし」
あなた「うん!」
長尾くん、さっき何を言おうとしたんだろう…
でも、色々と胸がスッキリして良かった。
戻ったら乃亜に話さないと!
continue
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。