第6話

4'
2,478
2018/10/23 14:20
あなた

召使い…?

ユンギ
そうだ





召使い…









しかも、あの女の子専属で





あなた

な、何故ですか

ユンギ
………特に理由はない
ユンギ
まぁ、雑用とヘヨンの話し相手だ
あなた

雑用…

ユンギ
もう、決まったことだ
ユンギ
明後日から、住み込みで
この家で働いてもらう
あなた

…分かりました





結局、これしか言えない









もう、私は









完全に

























捨てられてしまったんだ





































あれから、1週間が経った









召使い、








それは決して









楽なものじゃなかった




あなた

失礼致します

ヘヨン
あッ、あなた!!
あなた

なんでしょう

ヘヨン
ちょうど、暇だったんだー
ヘヨン
話し相手になってよッ
あなた

ですが、私h…

ヘヨン
いいじゃん いいじゃん!
あなた

…分かりました





あの女の子_______








ヘヨン様は









結構、身勝手な人だった




















婚約者








ただの婚約者ではなく








次期 “社長夫人” だ









それなりに、仕事は沢山ある









挨拶文を書いたり









書類をまとめたり…









結構、忙しいから









それなりの覚悟も必要だ





















それを、何故か私がしている


















面倒な仕事は、私に押し付けて









私から









ユンギさんという大切な存在だけを









奪っていった









まぁ、



本人は自覚していないみたいだけど









むしろ









仕事があるなんて、夢にも思っていないだろう














一応、私も ユンギさんも ヘヨン様も









高校生だしね













あと、もう1つ









私はユンギさんとあの女の子を









ユンギ様 ヘヨン様 と









呼ばないといけなくなってしまった









そりゃあ、そうだよね









だって、私は所詮


















もう、


























ただの “召使い” なんだから________













それでも、やっぱり








ユンギ “様” じゃなくて、









ユンギ “さん” って、そう呼びたい








呼び捨てなんて、









そんな贅沢は言わないから









せめて、もう一度









“ユンギさん” と呼ばせてください

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