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第29話

羨ましさと寂しいと嫉妬。
俺達は付き合ってもあまり変わらなかった。
晴向とは幼馴染だから、当たり前のように一緒に帰ってて、学校ではお昼は良く一緒に食べる。
家だって今住んでる場所は違うけど、2駅違うだけだからすぐ行けるし。
変わったとしたら、いる時間が沢山増えた所と、キスしたり…シたりすること。他にも道路歩く時は歩道側歩かせてくれたり、デートする時だってコースを考えてくれている。
最初は一緒に居られるだけで幸せだったのに、今少し…






欲張りになったのかもしれない。






晴向は面倒見がいいから学校でも男女問わず人気で、色々な世話をしてあげている。だから人との関わりが多い分距離が気になる。

(あ…あの人晴向のことが好きなのかな)

晴向は興味なさそうだが、話してる女の人は顔を赤らめている。女子が好意を持っている男子にする行動って感じ。

モヤモヤする。

1人でいることに慣れていたのに、晴向がいないと少しそわそわするようになった。

(晴向の隣にいる女子が羨ましいって思ってしまう)








▽▽
晴向は少し忙しそうだから、今日は1人でご飯を食べることにしたけど、モヤモヤは治らない。

(1人ってこんなに寂しかったっけなぁ…)

自分で作ったお弁当を食べながら思う。

「あれ…?確かふぅ〜君の友達の雨月君だよねっ?」

「あっ雛さんですよね、お疲れ様です」

話しかけてきたのは楓馬の恋人の天ノ雛さんだった。

「今日はいつも一緒にいるお友達はいないね、一緒に食べてもいい?」

「今日は忙しそうだったので…。全然、むしろ一緒に食べて下さい〜」

雛さんとは話してみたかったし、寂しかったから嬉しかった。

「えへへ、ありがとう。」

笑顔が可愛くて、繊細で綺麗な方だな…と見惚れてしまう。

「さっき見たとき元気なかったけど何かあった…?初めて話すけど、話聞くよ?」

「ははっ、バレましたか〜。じゃあ…少し話聞いてください」

そこから雛に色々話を聞いてもらった。
優しく相槌を打ってくれるから沢山話してしまった。

「雨月君は優しいんだね、寂しいって思っても相手のこと考えてそっと見守ってて」

「あはっ、めんどくさがられるかもって少し怖いのもあるんですけどね〜」

「でも僕も分かるよ〜、多分…雨月君は知ってると思うんだけどねっ」

「楓馬と付き合ってるってことですよね?」

「うっ…うん……ふぅ〜君も優しくて人気だから、いつか離れちゃうかもって…。色々言ったら迷惑かなって」

「あ〜それ、凄くわかります。色々考えますよねぇ」

「うんうん、でも僕は頑張って伝えたよ!そしたらふぅ〜君も心配なことあったらしくて…そこから少し嫉妬深くなっちゃったけど」

思い出して笑う姿はまるで女の子。

「雨月とその子は幼馴染なんだよね?昔からほんとの気持ち沢山伝えてると思うし、落ち着いて話せば大丈夫だと思うよっ」

–やっぱり、話さなきゃ伝わらないこともあるからね–

その言葉が凄く印象に残った。
確かに…晴向は伝えたらその気持ちを尊重して答えてくれた。俺の恋人は少し鈍感だから、伝えなきゃ。雛さんと話せて良かったな。

「うん、俺頑張って伝えてみます。俺の恋人、鈍感だから俺から言わなきゃ」

「頑張ってね!少しだけでも力になれて良かったよっ」

「あははっ雛さん優しい〜、ね、チャット交換してもいいですか?」

「いいよっ!また色々お話ししようね」

ピコンッっと友達追加の音が鳴る。

「じゃあ俺行ってきます、お弁当また食べましょうね〜」

「うん、またね!」

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次の講義には少し時間があるからゆっくり廊下を歩く。

「っ見つけた、お前どこ行ってたんだよ」

「あ、晴向」

駆けつけてきたのは晴向だった。少し焦ってる様子だから多分俺を探していたのだろう。
そういう所も好きなんだけどね。
昔から俺の姿が見えなくなると探してくれて…。探してくれたからこそ俺が知らない人に襲われた時も助けてくれた。
多分そのこともあるから俺の姿が見えないと心配なのだろう。

「晴向が忙しそうだったから先輩とご飯先食べさせてもらったよ〜色々お話聞いてもらってた」

「先輩?」

むっと顔が強張る。あれ、結構晴向もヤキモチ焼きじゃん。

「…話なら俺にしろよ」

(あ……伝えなきゃ)

「ひゅうがっ…来て!」

連れて行ったのは誰も来ない静かな物置教室。

「雨月…?」










次回はえちえちですよ!!!!
雨月達のお話も見てくださってて凄く嬉しいです。ほんとにほんとにいつもありがとうございます!!