少し横になった後、すぐに沙鶯が料理の準備をしてくれた。
当たり前のようにご飯が出てくる日はいつぶりだろうか。
風邪を引いた時に食べやすいうどん。
沙鶯が作ってくれた料理。すごく嬉しい。
うどんは冷凍のだけどと頭を撫でながら言う。
それでもつぐみの為に作ったのには変わりないから嬉しいの。
(喉が痛いつぐみの為に考えてくれたんだ…!!)
きゅぅぅんっ♡♡
また心臓が締め付けられる感覚。
幸せな証拠。
沙鶯がつぐみの家にいる。
沙鶯がもし家に来てくれたらってずっと考えていた。
夢が現実に変わる瞬間。嬉しいのに、この時間が終わってしまうかもしれないと思うと胸が締め付けられる。
(つぐは我慢しすぎ〜。恋人なんだから、もっとわがまま言ってもいいんだよ?)
前に沙鶯に言われた言葉。
今わがまま言ったら迷惑かな?
でも、今は側にいて欲しい。
我慢ばかりするつぐみは、今日はお休みしよう。
沢山、甘えよう。
沙鶯の服の裾を掴み、見つめる。
久しぶりのおねだり。
伝わったかな?
(沙鶯、勃ってる…!)
ズボン越しに分かる膨らみ。
余裕の無さそうな顔。こんな顔見たことない。
目を逸らし顔を赤くしている。
あぁ、風邪じゃなかったら気持ちいいことできてたのかな。
そんなっ…そんなこと言われたら…
意識…しちゃうもん…っ。
ぎゅうっ♡♡
怠い身体を上げ、抱きつく。
今日のつぐみは、いつものつぐみじゃないみたい。
(つぐみ、こんなに性欲強かったかな…)
沙鶯といるだけで、新しい自分をどんどん知ることができる。
好きすぎて…どうにかなりそう__
次回は…次回は…!!
初の!!初の!!つぐみ♡乱舞回になるかと…!!ドンパフですよ〜!!
そして、茶々丸さんの寝床(ノート)の方の投稿でつぐみの顔のイラストを載せました。
もしつぐみの顔を想像しながら小説を読みたい!という方がいましたら是非ご覧ください〜!!
次回はつぐみ、とろとろします。
それでは、次回もお越しください〜!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。