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第14話

雨とレインコート。3
晴向に避けられて1週間。ずっとモヤモヤしている。いつも隣にいたのに、横を向いても誰もいない。それに

「キス…されたの嫌じゃなかった…」

昔、無理矢理好きでもない男にキスされられた時は気持ち悪かったし、吐き気だってした。
でも晴向のキスは優しくて暖かくて。




–凄く安心した–



この気持ちをちゃんと理解したい。今日は…晴向に…。



授業後、晴向は俺と目も合わせず逃げるように出て行く。それを追うように後を付けて、門の前で腕を引っ張った。

「っ…何?」

「来て」

無言で腕を引っ張り俺の家へと向かう。その手は震えていたと思う。





バタンッ




家に入ってドアを閉めて、先に声を発したのは晴向からだった。

「用って何?」

「…なんで俺のこと避けてるの」

「っお前も分かるだろ、キスしたんだぞ。好きでもない奴に突然キスされるなんてたまったもんじゃないだろ」

「キスはびっくりしたけど…嫌じゃなかった…」

「…は?」

「だから試したくて…ねぇ晴向。もう1回キス…してよ」

「試すってなんだよ、お前今まで他の男にされたこと覚えてるのか?」

「……知らない男にキスされた時は気持ち悪かった…けど晴向のは違ったから…」

「っ…後悔しても知らないからな」




チュッ



優しく暖かいキスをする。
やっぱり、嫌じゃない…。

「ほら、どうだ?嫌だっただろ」

「…も……かい」

「ん?」

「もう…1回」






–ギュウッ–





雨月は晴向の首に抱きついた。それと同時に雨月の方からキスをする。

雨月
んっ……もっと……っ
晴向
ふっ…っおいっ…雨月…っ!?
雨月は舌を入れた。晴向のことを理解するように。
雨月
ふ……ぁ…
雨月
やっぱり…
やっぱり…



–嫌じゃない–



「っお前……」


「やっぱり嫌じゃなかった……俺…ひゅうがとのキス好き……」


幼馴染だから?ずっと隣に居てくれたから?
いや…違う。


「俺、ひゅうがのことが好き……なの…かも…」







気づかない恋をしていたからだ。







いつも弱くていじられてばっかりだった俺をいつも助けてくれて、中学生になって急に鍛え始めたと思ったら俺を助けるためで。
本当に嬉しかった。いつも大人しい俺の側にいてくれて、帰り道疲れてて会話がなくても、俺が疲れてるって分かってて。楓馬のことが好きになっても偏見持たなくて。



でも本当に好きな人はすぐ側にいた。


「ははっ……なんで…こんな近くにいたのに…気づかなかったんだろ……」

「雨月…」

「好き……ひゅうがのことが好き…」

「何年待ったと思ってんだ」

「っごめん…」

「……俺がずっと守ってやるから」

「あはっ…昔もかっこよく決めて照れてたよねぇ」

「っうるさい」


やっと気付いたこの恋。


「ありがとう」


晴向に助けられた時に使っていた言葉。

けど今は、目の前にいる愛する人に伝える。

「とりあえず、部屋入るぞ」

「どーぞ」



差し出したされた手を握る。




これから握り返す手は恋人繋ぎで。



俺を雨から守るのは傘じゃなくて、優しくて暖かいレインコートでした。







本当に性癖をぶつけたお話でした…
次回はふうひなで、何話か書いて次は雨月達のえちえちお話を書こうかと…!
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