良かったぁと抱きしめられる。
落ち着いて話を聞くと、俺が色々と勘違いして妄想してしまっていたことが分かった。
俺が聞いていたのはほんの一部で、タイミングよく風も吹いていたから誤解が生まれたらしい。
−2時間前−
バンッ!
教室のドアを思い切り叩く。
こたさんにわざとくっつく沙鶯の態度にイラつき、2人で話すことにした。
沙鶯とは小学生の頃からの仲だが何を考えているかわからない。
俺の問いかけににこりと返事をしてくる。
理解者?何のことを言っているかわからないがこたさんを渡す気はない。
こたさんは赤の他人の俺を心配してくれた。あの時から俺はずっと大好きなんだ。
高校生の頃は平凡な毎日を過ごしていた。
勉強して友達と遊んで…帰ってから家族の夕食を作るのが楽しみだったけどそれ以外に楽しみはなかったし、時間が過ぎていくのが当たり前だと思っていた。俺の中ではゆっくりと時間が過ぎていくイメージ。
そんな日々が変わったのはこたさんと出会えたから。
こたさんのことを好きになってからこたさんを迎えに大学の前で待つ日は本当に楽しみで…。今まで過ごしていた世界と今は同じ世界なのかと疑うくらい毎日がキラキラと輝いた。
こたさんの笑顔が見たい。焦ってる時は支えてあげたいし、泣いている時は抱きしめたい。
想えば想うほど幸せな気持ちになる。
時間が止まって欲しいと願うようになり、時間の大切さを知ったのもこたさんのおかげ。もっとこたさんの側にいたい、なんでこんなに時間が過ぎるのが早いのか…。今までは時間が過ぎるのが遅過ぎるくらいだったのに。
こたさんといる時間はあっという間に過ぎてしまう。
こたさんといると好きが溢れて…欲も溢れ出す。
"好き"と言うのはこんなにもわくわくするのか…。それを教えてくれたのもこたさん。
こたさんと恋人同士になって…愛してるに答えてくれる。
それが嬉しくてたまらない。
この幸せな毎日を沙鶯に奪われたくない。
こんなに嫉妬したのも初めてだ__
このままじゃ本当に奪われそうだ。
どうすればいいか考えていた時…
ガタッ__
こたさんが俺たちの会話を聞いたのか涙を流して立っていた__
▽▽
ぎゅーっと後ろから抱きしめられたまま説明を聞く。
あの時の子は沙鶯だったのか…一回しか会ってなかったから気づかなかった。
いつかイライラさせるような人になります…かぁ。
さっきまでむっと頰を膨らましていた琥珀が、今の言葉を聞いてほろほろと泣き出しそうな顔になる。
俺の前では喜怒哀楽が激しいんだよな。
ぎゅーっと少し強めに抱きしめてから、服の中に手を入れられる。
こりこりと胸を触られる。
琥珀に触られると1人でシてる時より何倍も気持ち良くて、琥珀のことしか考えられない。
舌を入れられてキスをする。
あ…もう琥珀のことしか考えられない…♡♡
ご褒美にまた舌を入れてキスをされる。
好き同士のセックスの気持ち良さも琥珀が全部全部教えてくれた。
だから今日は悲しかった分…
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▽▽
ジュッ♡♡
自分の首元が吸われる感覚。
琥珀は俺の気持ちいいって思う所を全部知ってる。
ちゅうっ♡♡と琥珀に自分からキスをする。
俺の言葉に余裕がなくなったのか、胸と中を同時に弄られる。
今日は自分で悪い方に思い込んでしまったから…琥珀で満たされたい…。
自分の指で中を広げて誘ってみた。
ズンッ!!♡♡
奥を突かれ、そのままパンッ♡パンッ♡パンッ♡♡と律動を続けられる。
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▽▽
むぎゅーっ!!と抱きしめられる。
琥珀の俺への愛は俺が想ってる以上に多いのかもしれない。
でも…そんな琥珀は俺は大好き。お前じゃなきゃだめなんだよ。
今はぜってぇ言わないけど!!
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▽▽
あの後、沙鶯にちゃんとした告白をされたが「ずっと大切にしたい恋人がいるから」と断った。
断ったんだ……ぞ?
開き直った沙鶯がサークル活動の日にくっつくようになった。
そして俺は女子に事情を聞かれる毎日を送る…。
無事にこはこた思い違い編終わりました〜!!
今回も長いのに見てくださる方が沢山いて嬉しいです。ありがとうございます!!
沙鶯をこれからどうしようかな…と考えている所です((
いいね、お気に入り登録、コメントありがとうございます!!
沢山増えてて驚いてます✌︎✌︎嬉しいです。
次回もお越しください〜!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!