−月末−
ついにこの日がやってきた。
今日は沙鶯と初めてのえっちをする日。
ハグやちゅー以上のことをするこの日の為に沢山勉強したからきっと大丈夫。
でも緊張とドキドキで落ち着かない。
動いていないとえっちなことばかり考えちゃう。
家に帰る前、近くのコンビニで沙鶯がゴムを買っていた。
いつもとは違う沙鶯の行動に、意識しっぱなしだ。
(つぐみばっかり緊張する〜!)
ぎゅうっと抱きつき、顔を隠すと優しく抱きしめ返してくれた。
優しく告げられ、額にキスをされる。
初めて出会った時からずっと優しくて、つぐみの中では王子様のような存在。
いつか出会えますようにと願い、何度も出会える日を待った日々。
そうしてやっと出会えたつぐみの王子様。
昔と変わらず、優しい沙鶯。
愛おしくて、愛おしくて堪らない。
だからその分、つぐみだって愛を伝えるよ__
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▽▽
夜の22時を過ぎ、お風呂に入りいよいよ本番。
今から沙鶯がお風呂に入るから、あと少しだ。
つぐみの頭を優しく撫でてから、お風呂場へ向かう沙鶯。
その姿を見届けてから、ぼふんっ とベッドへ横になる。
(今からえっちするんだ…っ)
意識すればするほど心臓がドキドキと動く。
足をぱたぱたと動かしながら緊張を和らげていた時、ふと思った。
そうだ、準備しないと。
中はさっきお風呂で綺麗にしたから、ローションとか出しとかなきゃ。
あとは…
初めてのえっちだから、わからないことが沢山だ。
相手を待っている時に服は脱いでおくものなのだろうか。
わからない…けど…
すっとルームパンツを脱ぎ、下着も脱ぐ。
上のスウェットが大きめだから、下は太ももまできて隠してくれる。
(スースーする…)
いつもとは違う感触。
それもまた今からする行為を意識させる。
ベッドの横にいたくまのぬいぐるみを抱きしめる。
不安な時や緊張する時、いつもくまのぬいぐるみを抱きしめていた。
特に沙鶯と初めて出会った日に買った緑色の瞳をしたくまのぬいぐるみを抱きしめるととても落ち着くのだ。
でも今日は…
くまのぬいぐるみを強く抱きしめた後、机の上に背を向けて置く。
くまさんにはつぐみ達のえっち見るのはまだ早いからね。
それに…沙鶯のかっこいい所見るのはつぐみだから。
一通り自分の思う準備を終わらせ、ん〜っと背伸びをした時、沙鶯が戻ってきた。
つぐみの姿を見た途端、沙鶯が固まる。
ドサッ__
ベッドへと押し倒される。
突然、舌を入れてキスをされる。
息継ぎも出来ないくらい深い深いキスだ。
を整えている時、沙鶯のが勃っていることに気づいた。
膨らんだそこに手を添えすりすりと触ると、はっと息を吐き沙鶯が余裕のない顔をする。
スウェットの中に手を入れられて、そのまま胸を触られる。
(むねっ…気持ちいいのいっぱいくる…♡♡)
ピンっと胸を優しく弾かれ、声がもれた。
久しぶりに胸を触られたのに、ぷっくりと膨らんだ胸の突起。
(気持ちいい…♡♡)
ふわふわして、沙鶯のことしか考えられない。
つぐみの言葉に、かぁぁぁっと顔を赤くし、胸を触る手を止め抱き寄せられる。
そのまま深いキスを交わし、額をこつんとくっつける。
緊張?
そんなのどこかへ行っちゃった。
沙鶯とのとろけるようなキスと、余裕のない顔見てたら緊張なんて忘れて、もっとしてほしいと思ってしまう。
もっと…もっと…♡♡♡
もっと…沙鶯の新しい表情が見たいの。
えっちな顔だってみたい。
だから…
つぐみだって、ずっとしたかったことおねだりする。
今日は我慢するのやめるもん。
一歩踏み出した白雪姫は、止まれない。
白雪姫だって、大人になれるんです__
始まりました〜!!さおつぐえちえち編〜!!
さおつぐ初えちえちは長くなります〜!!ドンバフドンバフ〜!!
今回はつぐみの初めてドキドキ編です。初めてのことでわからないことばかりですが、順調に始まりました。
次回はがつがつえちえちですよ〜!!
さおつぐ、待って下さる方がいてとっても嬉しいです!さおつぐえちえち、一話一話丁寧に書いていきますので、次回も楽しみに待っていてくださると茶々丸喜びます!!
いいね、お気に入り登録、コメントありがとうございます〜!!
次回もお越しください〜!!
茶々丸はいつでも待っています。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。