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第22話

狼だってヤキモチも妬きます。2
お昼ご飯も食べ終わり時計を見ると、次の講義まで40分もあった。

「あっエプロン直さなきゃ…」

こないだ少し破れてしまった保育実習用のエプロンを直さないといけないことを思い出し、雛は裁縫室へ向かう。
裁縫室は三階にあり、ご飯を食べた後に登るのは大変だな…なんて思いながら登っていたからだろうか。
階段の段に置いてあった雑巾に気づかず、思い切り踏んでしまった。

–ズルッ–

「えぁっ!?」

(落ちるっ)

そう思った時だった。




「よっと…ナイスキャッチ」




後ろから誰かが支えてくれた。





「あれ…?っちかげさん…!?」

支えてくれたのは、バイト先の先輩の千景ちかげさんだった。

「雛見つけたからバイトのことで聞こうと思って話しかけようと思ったら落ちてきたからびっくりした…ってそれにしてもお前軽いな〜」

「あっ!すみませんもう大丈夫ですよっ」

「はいはい。保育士になるんだから、お前自身も気をつけろよ」

「えへへ…気をつけます」

「ん、よしよし」

ぽんぽんっと頭を撫でられる。今日は色々な人に頭撫でられるなぁ。

「今日は他の友達にも頭撫でられたんですよ〜やっぱり小さいからですかね?」

「うーん、それもあるな〜あと顔も可愛いしな」

スッと頰に手を添えられる。

「あははっ、千景さんサラッとカッコいいことしてる。皆にこういうことしてるんですか?」

「皆にしてたら俺が変態みたいじゃん」

「ふふっそうですねっ、でもこう言うのは好きな人にやるものですよ!僕が童顔だからって練習で口説くのはやめて下さい〜…そろそろ行きますね!支えてくれてありがとうございました!」

その場を去る。

「うーん、あれで彼氏がいなかったら良かったのになぁ…」

1人で呟いた千景の言葉は誰にも届かなかった。

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メシャッ

「あー!!楓馬ぁ!?俺のポッ○ーが!!あれは長いからこそ美味しそうに見えるのに…!!」

友達から貰ったお菓子の袋を握りしめてしまった。
男友達ってあんなことする?雛さんだからだよね?

見てしまったのだ。階段から落ちた所から。言葉は聞こえなかったものの口説かれていたような気が…。

「あ〜…ダメだ、限界」

「ダメなのはこっちだよーって楓馬?」

「ごめん、ちょっと用事できた」

「あ!?ちょ、このポッ○ーのことは許さないからな〜!!」

友達の叫ぶ声を聞きながら雛の向かった場所へ行く。