ショッピングモールで買い物を楽しんだ後、水族館へ向かう。
俺達が行く水族館は魚の種類が多い人気の水族館だ。
スタッフに入場券を渡し、少し歩いている時パッと目に入ったのがチンアナゴ。
ぴょぴょこと出たり入ったりを繰り返している。
出たり…入ったり…。
(ねぇ、こたさん。俺のが入ってるの分かる?ゆっくり動きますね…っ)
(ぁ"っ♡♡…琥珀のすぽずぽしてる…♡♡ふぁっ♡♡すきっ♡♡しゅきっ♡♡…ぁっ♡♡)
頭の中で琥珀とシている時の風景が浮かぶ。
って何考えてんだ俺!?
そんな変な方向に考えるな…!!
琥珀にはバレバレだ。
いつでもお見通しで…。
甘い言葉で俺をときめかせる。
(ほんと…俺も日に日に琥珀への好き度増してんな…)
こんな女の子みてぇに甘い恋愛してたらそうなるか。
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▽▽
イルカショーを見てから水族館のカフェで休憩をすることになった。
俺の言葉を聞いて赤面する琥珀。
確かに今日は…素直かもしれない。
たまには…素直になってみるのもいいかも…なんて。
琥珀はどんな顔もかっこいい。
わらってる姿、目を細めて幸せそうに見つめてくる顔、泣いてる顔だって絵にしたら高額で買われるんじゃないかってくらい綺麗だ。
薄暗い明かりの中、そっと手を握る。
周りの人は魚達に夢中で誰もこちらを見ていない。
案外、わからないもんだな。
ドキッ
1番聞かれたくない質問。
俺と琥珀が付き合っていることがバレたくないか…。
そりゃあ…俺たちは男で、世間からはまだちゃんと認められていないカップル。
琥珀は人気者で…俺なんかと付き合ってるって知って友達が離れて行ったらと考えると伝えにくい。
俺の言葉を聞いて琥珀が驚いた声を出す。
ぽろ…ぽろ…
デート中なのに涙が出てしまう。
そそんなこと言われたら…安心するじゃん…。
ぎゅっと優しくハグをする。
本当は…毎日手繋いで帰りたいし、お疲れ様のハグだってしたい。
流石にキスはできねぇけど、皆の前でもいちゃつきたい。
あぁ…この顔、好き。
死ぬほど幸せそうな顔がしやがって。
こっちまで嬉しくなる。
琥珀といると毎日が楽しい。
デート…楽しかった。
帰ってからどうするんだろう…。
(っ!…もしかして…そういうことする…?)
…ちょっと期待…してみたり。
デート編も次回で終了です〜!!次回はえちえちのえちのえちです。
こはこたの次はふぅひなです!!
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茶々丸の寝床の方も見てくださってありがとうございます!
夏休み、暇な時に寝床の方でお話ししましょう。
次回もお越しください〜!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!