夏前の休日。
突然のことだった。
雨月から告げられた言葉に困惑する。
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あの性欲の強い雨月がそんなことを言うなんて…。
俺たちは週3、4くらいヤっている。前は土日にヤるのがなんとなくのルールだったが、長期の休みで側にいる時間が長くなった分愛も深まり平日もヤるようになった。雨月もその生活に満足している様子だったが…。
理由がわからずはてなが浮上する。
こた達と旅行に行くのは楽しみにしているから良いが立て続けに行事があると雨月もキツいだろう。そりゃあ禁欲しようと言うわけだ。
あれ、でも…
俺がいない時に1人ですれば負担もかからないし欲も発散できる。
首に腕を優しく絡め耳元で囁かれる。
優しくキスをするとふにゃっと笑い幸せそうな顔をする。
とろんとした顔でズボンのチャックを下ろしてくる。
ほんと…まだまだ雨月には敵わなねぇわ。
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旅行当日、禁欲期間1日目。
ついに始まった禁欲期間。
雨月は旅行が楽しくて4日は我慢できるだろう。
(俺もまぁ…大丈夫か)
手を振りながら見送り、自分も身支度をする。
恋人のいなくなった楓馬と琥珀と沙鶯が寂しいから遊ぼうと提案してきた。
彼氏会と言うのだろうか…。
遊ぶと言っても近くのカフェでご飯を食べて話すくらい。
(そういや…なんだかんだこの面子でご飯食べるのは初めてだな)
雨月のいない所で恋人について語るのもたまには良いかもしれない。
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予定通り呼ばれた3人と一緒にカフェに入る。
琥珀と沙鶯の相性は相変わらず悪いがまぁ楽しい。
驚いた顔でこちらを見てくる。
そりゃあ寂しいし心配だけど…
でも…
昔から側にいるから雨月のことを知り尽くしていると言う自覚はある。
確かに楓馬達が恋人のことで不安になることはあるだろうが、凄く不安になることはない。
4人で話すのも案外楽しいもんだ。
彼氏にしかわからないこともあるから共感ができる。
シュッシュッと手を上下に擦るジェスチャーをする。
口を揃えて驚く3人。
そんなに凄いことなのだろうか。
▽▽
先日のことを丁寧に話す。
俺の話を聞いて納得したのかうんうんと頷きながら話を聞いてくれた。
まだ初日。
雨月の側にいたいけど、雨月も忙しいからすぐ寝るだろうしそっとしてないとな。
禁欲解除まであと9日__
お久しぶりの晴雨。
雨月からのに衝撃宣言から始まりました。
晴雨は楓馬のことを子羊と名字で呼んでいたのですが、名前呼びに昇格しました…!
珍しい面子でお送りした男子会。
次は雨月目線で書くので受け組の旅行での会話を書こうかなと思ってます。次回からえちえち🔞になる予定です。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。