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第2話

羊の中身は狼でした。1
俺の恋は一目惚れとか突然好きになったとかじゃなかった。
いつのまにか恋に落ちていた。側にいるのが当たり前になっていた、俺が好きで好きでたまらない先輩。その人の名前は…
「天ノ 雛(あまの ひな)…」


高校1年の時に恋に落ちてから4年間。ずっと思っていることがある。


–あの人を抱きたい–



正直自分にもびっくりした。まさか男を好きになって、ひなさんに勃つなんて。
あの人はどんな顔をするのだろう。俺のでめちゃくちゃにしたい。そんなことを毎日考える。
「っっあ〜、早く俺のものにしたいのに〜…なんでできないんだろうねぇ〜…」

ひなさんが離れてしまうのが怖い。
そんな理由で踏み出せず気づけば4年。

だが最近はそんなことを考える余裕がなくなってきている。

「3年の天ノ雛先輩!男なのにめっちゃ可愛くね?俺抱けるわ」

「それ、笑った時とか重い荷物持ってる時とかまんま女子、俺もいける」

昼休み、嫌でも聞こえてくる同級生達の会話。ひなさんの話題は毎日聞こえてくる。
天性の優しさと、ほわほわした雰囲気が、男をも虜にするのだ。本人は分かってないけど。
俺がもたもたしてたら他の人にとられそうで正直焦っている。

「…ほんっとにずるいよね〜」
あの無防備さ。

「ん?楓馬、なんか言ったか?」

「んーん、なんでもない〜」


同級生の男子の話を聞いている時、

ピコンッ

チャットの通知を教える音が鳴った。

(ひなさんからだ〜!)

⚪︎お疲れ様!今から図書館に本を返そうと思ってるんだけど、1人じゃもてないから、ふぅ〜君に手伝ってもらいたくて。⚪︎

*おつかれさまです〜。良いですよ〜どこに行けばいいですか?*

⚪︎ありがとう!じゃあ小道具室の前に来てくれると嬉しいな⚪︎

*今から行きますね〜*

日常の会話だけど、俺を頼ってくれるのが凄く嬉しい。

「チャットか〜?って雛先輩からじゃねぇーか!!ずるいぞ楓馬!!」

「あー、そういえば楓馬雛先輩と仲良いもんね、女子が2人が仲良く喋ってる所みて騒いでたわ」

「ひなさんとは高校から一緒にいるからね〜、ってことで行ってきます〜」

残念でした同級生、頼られてるのは俺だし、抱くのも俺だから。そう心の中で思いながら楓馬は早速小道具室へ向かった。

ひなさんは自分がモテてるなんて知らないんだろうな〜。…まぁ男からだけど。あの人はもう少し注意深く過ごさないといつか大変なことになりそうだ。そんなことを思いながら約束の小道具室の前へ行くと、雛は他の人と話していた。

(…あの人、距離近い…)

たしかひなさんの同級生で、秋季(あき)って人だったような…。あの人、何考えてるかわからないんだよな、それにいっつもひなさんの隣にいるし。

(何話してるんだろ…)

楓馬は雛のことになると嫉妬深くなるとこを自覚していた。友達のことを話す雛を見ると、その友達に妬いてしまう。その癖を治したいと思っているのだが、好きな人のこととなると止められない。

声をかけようとした時だった。秋季が楓馬に気づき、怪しげに笑った途端、雛の引き寄せて抱きしめた。



– は? –


俺は何も考えられなかった。今まで我慢してたものが弾けたような今まで感じたことのない感覚が襲った。


「…っひなさん…」

「…!!ふぅくんっ…!?」

楓馬は秋季を押し退けて雛の腕を掴み、そのまま図書館とは逆の方向に走って行ってしまった。

…あぁ、こんなに余裕が無くなってたんだな。きっとひなさんこの顔みたら怖がるかも。
こんな嫉妬で狂い欲情した狼のような顔を見たら。



次の会話くらいでR18になります〜!