8月下旬、夏真っ只中。
熱い道を歩きながら気付くいつもと違う自分の体温。
身体が怠くて、ふわふわした感覚。
風邪引いちゃった。
歩くと少しふらつくし、息を喉が痛い。
優しい声がけに暖かい手の温度。
ふらつくつぐみのことを支えてくれる腕。
沙鶯がしてくれることは全部大好き。
でも…今日は家で寝なきゃ。もっと沙鶯と居たかったのに…。
__
こんな体調じゃ沙鶯に迷惑かけちゃう…。
ぁ…そういえば…
ぎゅっと腕に優しく抱きつきながら囁く。
初めて家に来てくれた日は、そういう雰囲気になってシたかったけど、今日はできない。
だから気持ちだけでも意識させたいでしょっ?
お母さんがもしもの時にって沢山の風邪薬を持たせてくれた。だからお薬のストックはあるけど…
つぐみにとって1番のお薬は…
沙鶯の笑顔、声、その姿を見るだけでつぐみは元気になれる。
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▽▽
ガチャ__バタンッ
つぐの身体を支えながら家に入る。
部屋に入った途端つぐの匂いが広がる。
(匂いだけでもやばいかも…っ)
ムラッ…
(今は看病しに来たんだからそういうこと考えない…考えない…)
あぁくそ、俺のムラムラ治れ…。
あぁ、俺の理性持たないかも。
ドアを開けた途端、可愛いらしいぬいぐるみ達と目が合う。
ぎゅうっとくまを抱きしめ、つぐが呟く。
可愛い…すぎる。
くまのぬいぐるみとつぐ。一緒にくっついて可愛くならないわけがない。
よいしょ…と、ぬいぐるみのくまさんを抱きしめ布団に入り、ぎゅっと抱きしめて俺を見つめてくる。
つぐの額にキスする。
風邪でしんどいだろうにふにゃっと笑って幸せそうにキスをした所を触る。
ペットボトルの水をコクコクと一生懸命飲む姿はとても可愛らしい。
なんでこの可愛さに早く気づかなかったんだ…。
緑色のぬいぐるみを見つめると、かぁぁぁっと顔を赤くする。
可愛い、その言葉しか出ない。
俺の語彙力どこ行った…。
日に日につぐ溺愛ゲージが上がりまくっている。
俺、愛されてるなぁ。
つぐの仕草を見るたびに可愛くて堪らなくなる。
好きになって良かった。今はもう迷いもなく言える。
今からは俺が頑張る番。
今日は"彼氏"としての大事な役目。
大切な恋人を看病する番だ。
次回はもしかしたら、さおつぐ初のえちえちになるかもしれないです…!!ドンパフドンパフ!!
つぐみはぬいぐるみが大好きです。お母さんに無理矢理持たされたくまのぬいぐるみでしたが、抱きしめると暖かく静かに話を聞いてくれるぬいぐるみが大好きになりました。
他にもねこのぬいぐるみの"にゃんにゃん"、うさぎのぬいぐるみの"らびくん"、パンダのぬいぐるみの"ぱんだ先生"がいます〜!!名前つけるなんて可愛い奴だ。
いいね、お気に入り登録、コメントありがとうございます!!
次回もさおつぐです。次回もお越しください〜!!
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最近、茶々丸さんのプリ小説の通知でコメントが届かない時があり、焦っています。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。