第8話

~エピソード8~
269
2018/03/26 15:06
あー気まずいわー
あー帰りたくないわー
どうしましょ。
めっちゃ帰りたくないわー
テヒョン
テヒョン
彩!!
とぼとぼ歩いていると、後から私の名前を呼ぶ声が
彩
あらテテ!!
どしたの!?こんな時間に
既に午後9時を超えていた。
普通は高校生が外を出歩く時間じゃない。
テヒョン
テヒョン
お前こそ!!
女の子がこんな時間になんで外出歩いてんだよ!?
心配させんなよ~!!
え!?テテ、今私のこと女の子って(笑)
初めて言われたわ~
テテはその場にぐったりと座り込んだ。
彩
ごめんね~💦
ちょっと外に出たくてさ…
テヒョン
テヒョン
このバカヤロウ!!
も~
テテは立ち上がり、私の髪をぐしゃぐしゃにした。
テヒョン
テヒョン
帰ろう!!
ジンさんも心配してるから!
彩
うん。
家の扉を開けると、パンツ一丁の父さんが廊下を歩いていた。
彩
......。
あのぉ....
ユンギ(お父さん)
ユンギ(お父さん)
あ、彩。おかえり。
ジンが探し回ってたよ。
彩
分かった。
あのぉ~思春期の女の子にそれはひどくないっすか!?(笑)
ユンギ(お父さん)
ユンギ(お父さん)
あれ?うちに女の子なんていませんよ。
うちは息子が二人います!!
彩
はーい(💢^ω^)
リビングの行くと、落ち着きがなくうろちょろしてる兄ちゃんがいた。
1回物陰に隠れて様子を伺ってみた。
ジン
ジン
あやぁ~💦
早く帰ってきてよ~
兄ちゃんは電源の切れた私の携帯に何回も電話をかけようとしていた。
そのうち、頬には大粒の涙が流れ始めた。
兄ちゃん...
そんなに私を心配してくれてるのね...。
血は繋がってないけど
そろそろ可哀想になってきたから、飛び出てやろう!
彩
てれれれってれー!!
彩の登場でーすw
ジン
ジン
.....っ!?
兄ちゃんはしばらくフリーズした。
彩
どしたの?
待ちに待った家で唯一の華が帰ってきましたよ~
ジン
ジン
あやぁ~
どこに行ってたんだよ~
心配させやがって~
彩
≧(´▽`)≦アハハハ
ちょっとそこら辺うろついてたのよ
私の手を掴み、兄ちゃんは子犬みたいにキャッキャと喜んだ。
彩
心配かけてごめんね...
ジン
ジン
いいんだよ!!
僕は、彩が元気に帰ってきてくれればそれでいい!!
やっぱり兄ちゃんのことは嫌いになれない...!!
その日は大人しく寝たのであった。

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