第7話

~エピソード7~
377
2018/05/02 08:47
あーマジ最悪...。
昨日のテテ。兄ちゃん。
テテは自覚なさそうだし、兄ちゃんは女の子のファーストキスを奪っておいて平然としてるし。
今日はテテと一緒に学校に行きたくないな…

私はいつもよりちょっと早く家を出た。
学校に着くと、隣の席のジョングクが机に寄りかかって寝ていた。
高校生になってからまだ一週間。
ジョングクとはあまり話したことがない。
強いて言うならテテを運ぶ時にちょっと話したぐらい。
教室には私とジョングクしかいないから結構気まずい。
ジョングク
ジョングク
今日は早いんだね。テヒョンのことは置いてきたの?
彩
置いてきたというか、いっつも家を出る時間が偶然一緒だっただけだから。
ジョングク
ジョングク
へーそうなんだ。
ジョングクは再び机に寄りかかった。
ジョングク
ジョングク
ところでさ、なんで泣いてるの?
彩
( え!?  私、今泣いてるの!? )
言われてみれば、確かに泣いていた。
多分、昨日の色々が重なって疲れたんだろう...(意味不)
彩
ほんとだ!!多分、目が乾いていただけだよ。
ジョングク
ジョングク
嘘つき。
相談なら乗るよ? どーせ男関係でしょ?
男だから分かることってあるだろうから。
彩
あ...せんきゅ...
( 嬉しいけど、男関係ってなぜわかる!? )
私とジョングクは屋上に行った。
春の暖かい風が桜の花びらとともに吹いていた。
ジョングク
ジョングク
あんた、何があったの?
テヒョン?
彩
テテもそうなんだけど、お兄ちゃんにこともちょっとね。
ジョングク
ジョングク
え!?兄ちゃんいたの!?
彩
血は繋がってないけどね。
私はテテと兄ちゃんにされたことを話した。
ジョングクはものすごくニヤニヤするのを堪えていたけど、
ガッツリニヤニヤしていた。
ジョングク
ジョングク
へぇ~
アンタもなかなかやる女だね~
彩
どーゆーことだよ!?
ジョングク
ジョングク
2人のオトコをトリコにしやがって~
罪なオンナ❤
彩
一体アンタは何を言っているんだい!!
こっちはまじめに話しているのに
ジョングクはものすごく大爆笑した。
人が真剣に相談してんのにさ。
彩
なんか、兄ちゃんとは気まずいし、父さんなかなか帰ってこないし、
家に帰りたくないなー。
ジョングク
ジョングク
じゃあ、逃げるか
彩
....え?
ジョングク
ジョングク
嫌な所に帰る必要なんてなくね?
彩
でも授業は受けたい
ジョングク
ジョングク
んじゃ、5時間目終わったら屋上に来て。
俺は昼休みからここで昼寝してるから。
彩
OK
ジョングクと私は教室に帰った。
既に人はたくさん登校していた。
もちろんテテも登校していた。
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5時間目終了後。
屋上へ向かった。
ジョングクはベンチで昼寝をしていた。
彩
ジョングクさーん!!
おきてー
ジョングク
ジョングク
むにゃむにゃ…
彩
おーい!
おはようございま~す!!
ジョングク
ジョングク
...ぬ。
あー彩か。
おはよう
ジョングクはにこっと笑った。
私はなんとも思ってないから、どうもしなかったけど、
もしジョングクファンがこれをみたらきっと鼻血を出すだろう。
ジョングク
ジョングク
じゃあ行こっか。
彩
ど、どこに!?
ジョングク
ジョングク
いいから。こっちに来て
ジョングクに誘われ、玄関へ向かい、学校から出た。
5分くらい歩いたところの狭い路地を進み、
その路地の先にあるアパートの端っこの部屋に入った。
彩
え...なにここ。
入っていいの?
ジョングク
ジョングク
うん。
俺の別荘(笑)
ジョングクの別荘?にはWiFiやテレビ、布団など、生活に必要なものが揃っていた。
ジョングク
ジョングク
俺、家に帰りたくないときはここに来ているんだよ。
因みに俺以外を入れたのはお前だけな。
彩
へー。
すげぇな...
ジョングク
ジョングク
ここでは変に気を使う必要はないから。
屁でもゲップでもしていいよ👍
彩
流石にそんなことはしねぇわ(笑)
私は布団に包まって眠った。
起きた時には既に日が暮れていた。
彩
寝過ごした!!
ジョングク
ジョングク
おはよう。
すごく気持ちよさそうに寝てたよ。
彩
そ、そう
ジョングク
ジョングク
オトコの前なのにね。
そーゆーの慣れてるの?
彩
んなわけあるかい!!
ジョングク
ジョングク
普通の女の子はオトコの前であんなに堂々と寝ないよ?
彩
アンタのほうが経験豊富なんですね。(笑)
ジョングク
ジョングク
そうそう~
初めてでも大歓迎よ👍
優しくシてあげる❤️
彩
遠慮しておきます。
ジョングク
ジョングク
そんな、俺はいつでも準備OKだから
ヤりたければいつでも言ってね👍
彩
だから、遠慮させていただきます👋
ジョングク
ジョングク
あらまぁ残念。
てか晩御飯どうする?
ジョングクは冷蔵庫を開いて、物色し始めた。
彩
なんでもいいけど
なんかある?
ジョングク
ジョングク
なんもない(笑)
お好み焼き作って~
ジョングクのキラキラした目が私を見ていた。
彩
わ、分かった。
つ、作るから(笑)
ジョングの別荘にあるものでササッとお好み焼きを作った。
それをジョングクの前にだすと目がこのすごくキラキラした。
まるで弟ができたみたい。
ジョングク
ジョングク
やった~!!
いただきま~す!!
彩
は~い
私も自分で作ったお好み焼きを食べた。
なかなかうまい(笑)
ジョングク
ジョングク
彩!! チョーうまい
てか、ほっぺにソース付いてる(笑)
彩
まじ!?
私は手で顔を拭った。
ジョングク
ジョングク
バカ(笑)まだついてるよ
ジョングクは私の唇を舐めった。
彩
あのー...。
もうとれているんじゃないですかねー。
ジョングク
ジョングク
うるさい。
私の唇にジョングクの唇が重なった。
ジョングク
ジョングク
スキありすぎ(笑)
だからお兄ちゃんに怒られるんだぞ
彩
はーい...
なんかもう帰ろうかな…
これ以上ここにいたら何が起きるか分からない!
さっさとトンズラしよう!!
ジョングク
ジョングク
そっか~。残念だなぁ~
いっぱい遊びたかった。
いつでも来てね
彩
はーい(ぜってぇもう来ねぇよ)
じゃあね
私はさっさと家に帰った。

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