第3話

3話
900
2020/09/07 02:15
こんな感じで俺は、1年前生徒会長と出会った…
それを1年生の時、浩に話すと……
甲田浩
甲田浩
いや…少女漫画かよ
黒沢和樹
黒沢和樹
そうだよな…
でも本当なんだよ
甲田浩
甲田浩
ふーん……
で、何が理由で好きなったんだ?
黒沢和樹
黒沢和樹
それは……ギャップ?
甲田浩
甲田浩
ギャップ萌えね……
やっぱ、人間はギャップに弱いよな。
確かに人間は、ギャップに弱いと聞く。


でも、それだけで好きになるなんて……
黒沢和樹
黒沢和樹
おかしいよな……
会って間もないのに
黒沢和樹
黒沢和樹
好きって…
甲田浩
甲田浩
別におかしいと思わねーよ。
好きになった理由って、
人、それぞれじゃん。
黒沢和樹
黒沢和樹
そっか……
甲田浩
甲田浩
もっと、素直になれよ
無理だろ…


素直になんか


それに、こんな俺が人を好きになったことすら認めるのが怖いのに……


俺は、一般的に見てヤンキーなんだ














山薫先生
山薫先生
入学式始まるので並んでくだーい
山薫先生
山薫先生
うわっ…
と、教室に入ってきた担任。


山薫先生やまかおる



俺たちの学校は、クラスも担任も変わらず、そのまま学年が上がる。
甲田浩
甲田浩
ちょっ…山ちゃん先生…
浩は、腹を抱えて大爆笑していた。


俺は、すぐに先生のもとに駆け寄る。
黒沢和樹
黒沢和樹
だっ大丈夫っすか?
山薫先生
山薫先生
あはは…大丈夫
見ての通りドジで少し天然な先生だ…
まぁ…楽しいからいっか
甲田浩
甲田浩
はぁ…笑った笑った
早く入学式行こーぜ
甲田浩
甲田浩
お前の好きな
生徒会長に会いに
黒沢和樹
黒沢和樹
うるせっ!
ニヤニヤした顔でこっち見んな
本当…


何でこいつに…


生徒会長を、好きになったことを言ったんだろ…


俺は、2年生になって今さら、後悔した。

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