第9話

9 ❦___.
1,378
2023/03/16 14:23



目を覚ますと、そこは白い部屋だった
暖かくて、少し薬の匂いがする。
与謝野 晶子
与謝野 晶子
起きたのかい?
与謝野 晶子
与謝野 晶子
体調は大丈夫?
あなた
はい...
あなた
あの、ここは...?
与謝野 晶子
与謝野 晶子
ここは武装探偵社。
私の知る限り、世界一安全な場所だよ

武装探偵社...聞いたことのある名前だけど、よくは知らない
あなた
昨日は、助けてくれてありがとうございました
与謝野 晶子
与謝野 晶子
いいや、私は何もしてないよ
特に怪我もなかったしね
あなた
あ、そういえば...
あなた
昨日、メガネをかけた人が助けてくれたんですけど、
あなた
その人の名前を教えてほしいんです
お礼を言いたくて...
与謝野 晶子
与謝野 晶子
あぁ、乱歩さんだよ。
江戸川乱歩って言うんだ
あなた
乱歩...さん
与謝野 晶子
与謝野 晶子
ちなみに、私の名前は与謝野晶子
与謝野 晶子
与謝野 晶子
これからよろしく、あなたの下の名前
あなた
え、これからってどういう...?
与謝野 晶子
与謝野 晶子
それはまた後で説明するよ
与謝野 晶子
与謝野 晶子
とりあえず、お姉ちゃんに会いたいだろ?
あなた
は、はい!


事務所に行くと、元気いっぱいのお姉ちゃんがいた
今まで会えてなかった分、沢山話して沢山抱きしめた


しばらくして、事務所の扉が開いた
太宰 治
太宰 治
よぉーし!今日は歓迎会だぁ~!

両手に、ぱんぱんの買い物袋をもった人が入ってきた
あなた
え、歓迎会って?
私達の歓迎会だよ。
あなたの下の名前は異能を持ってるから、ここにいるのがいいかなって思って
あなた
じゃあ、お姉ちゃんは?
私は別の場所で暮らすけど大丈夫。
太宰さんが安心って言ってたからね
あなた
だ、太宰さん...?
太宰 治
太宰 治
やぁ、私が太宰だよ
太宰 治
太宰 治
君はたしか、14歳だったね。
こんな幼い姫君が殺しをしていたなんて...!
太宰 治
太宰 治
でも、大丈ー夫!ボスは私が殺したからね
あなた
あなたが倒してくれたの?
太宰 治
太宰 治
あぁ
あなた
ありがとう!
恩は一生かけて返します!
太宰 治
太宰 治
大げさだよ。でも1つだけ...お願いを聞いてもらってもいいかい?
あなた
はい、どんなことでも!
太宰 治
太宰 治
私としんj__
国木田 独歩
国木田 独歩
おい太宰!
少女にいらんことを吹きかけるな💢
太宰 治
太宰 治
うわ〜ん!酷いよ国木田く〜ん!









私はふと、乱歩さんがいないことに気づいた

さっきから部屋を見渡しているが、乱歩さんが見当たらない
一体どこに居るのだろうと思い、太宰さんに聞くと屋上にいるらしい
私は乱歩さんにお礼を言うため、屋上に行くことにした



 屋上


屋上の扉を開けると、まるで田舎の風景のような景色があった



私は、柵の方にいる乱歩さんを見つけ、声をかけた
あなた
昨日は助けてくれてありがとうございました
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
あぁ、君か
あなた
さっき目が覚めたんですけど、貴方にお礼を言いたくて
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
今回の件もちょー簡単だったし、別にいいよ
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
怪我人も出なかったしね



私は1つ、疑問があった
武装探偵社とは、依頼人から依頼を受けて活動するものだと太宰さんから聞いた。
つまり、誰かが私を救うように依頼したということなのだ
一体誰が依頼をしたのだろうか
私には思い当たる節がなかった
あなた
1つ聞いてもいいですか?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
いいよ
なんでも答えてあげる
あなた
私を組織から助けるように依頼したのは誰なんですか?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
知りたい?
あなた
はい!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
それはね...
あなた
それは...?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
僕だ!
あなた
え、え?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
僕が依頼したんだよ
君を救うように
あなた
え、どうしてですか?
乱歩さんとは昨日初めて会ったばかりで、助けてもらう義理はないのに
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
そうだな〜...
理由の1つは、君の顔がタイプだった
あなた
え///...
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
君の存在は噂で聞いたんだよ。
探偵社でも話題になって、君の顔写真は街中に広がった
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
僕もビックリしたんだよねぇ〜
その写真見たときにビビッと来ちゃってさぁ!
あなた
そ、そうなんですね
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
よしっ!てことで...僕達付き合おう
あなた
なっ!///
あなた
何言ってるんですか!
あなた
そ、そんな急に...///
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
僕何か変なこと言った?
あなた
言いましたよ!自覚ないんですか?!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
ない
あなた
え、えと...だから、
あんまり簡単に「付き合おう」とか言わないほうがいいです!心臓に悪い!
あなた
こういうのは、時間を重ねていくうちにそういう関係になるんだってお姉ちゃんが言ってましたし...!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
ふぅーん、
じゃあ、たくさんの時間一緒に過ごしたら、あなたの下の名前は僕と付き合ってくれるわけだ
あなた
え、いや...その///
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
よし決まり!今日からあなたの下の名前は僕の助手だ!
あなた
えぇ、じょ、助手?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
うん助手
あなた
私にそんな役が務まりますかね...
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
大丈ー夫!
事件はすべて、この僕が解決する
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
もし僕が危ない目にあったら、その時があなたの下の名前の出番だ
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
僕のこと、守ってくれるよね?

そう言って微笑む乱歩さん
何と言ってもこの男、顔がいい。
あなた
ひゃい...///





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